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2021.05.07

選手情報

チチパス敗れる。ルードがトップ5から初の勝利で5大会連続8強に[マドリード・オープン]

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奪ったポイントは共に「65」
拮抗したゲームとなった


5月6日、ATPマスターズ1000 「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード)、第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/世界ランク5位)は3回戦で、同22位のキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦。6(4)-7、4-6で敗れた。

【動画】ルードvs.チチパス マッチハイライト


奪ったポイントは、共に「65」。それだけ拮抗した試合だった。
第1セットは互いにブレークポイントを握ることなく、タイブレークに突入。そのタイブレークで先にミニブレークに成功したのはルード。そのまま、6-3とセットポイントを迎えると、1本では決められなかったが、続くポイントで、チチパスがショットミス。ルードが第1セットを先取する。
この第1セット、リターンで奪ったポイントが互いに9と締まった展開だった。

第2セットも互いにキープが続く展開に。するとチチパスサーブの第7ゲームで、15-40とこの試合初のブレークポイントが訪れる。ここでチチパスは、ルードのリターンをフォアハンドでダウン・ザ・ラインに流そうとしたが、これがネットに。ブレークを許してしまう。このリードを守ったルードが、6-4で締めて、チチパスにストレート勝利を果たした。


勝負どころで痛いミスが出てしまったチチパス


これで3月のATP500「アカプルコ大会」から5大会連続でベスト8入となったルードは、「この勝利は、僕にさらなる自信を与えてくれる。ヨーロッパのクレーでは、特にフィーリングがよくプレーできるね。昨年、今大会は中止になってしまったが、そのモチベーションをキープしていたんだ。今年の分も合わせてダブルのモチベーションになって、チャンスを得られた」と記者会見で喜びを表している。

さらにトップ5からの初の勝利ということを聞かれると、「ここのクレーは、他とは少し違って、気圧でボールが走るんだ。普通はクレーでは難しいサーブでのフリーポイントを数多く得られた。それがアドバンテージになった。それに、いつもより彼のミスは多かったように思う。なるべくチャンスでトライしようとしたよ」とマドリード(標高700m弱)だからこそ、より有利にプレーできたと明かした。

3大会連続でのベスト4に向けて、次戦ではアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/同44位)と対戦する。
「彼のサーブはアンビリーバブルだし、ボールを自由に操ることができる。ドロップショット、ウィナーなど驚きのショットばかりだ。一番の驚きはアンダーサーブかな(笑) タフな相手だからしっかり準備をしないと、だけど僕のモチベーションはまだまだあるよ」とルードは自信を見せている。

対戦成績は、ルードの1勝0敗だが、今回は2年ぶりの対戦となる。互いにランキングを上げてきた今、どんな戦いとなるか。注目である。


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