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2021.06.21

選手情報

メドベデフ、「芝ですごくうまくプレーできると知った」[マヨルカ選手権]

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異例のGS前週の大会に出る理由についても告白

ウィンブルドン前週となる今週、スペイン・マヨルカ島で開催されているATP250マヨルカ選手権に第1シードで出場しているダニール・メドベデフ(ロシア/世界ランク2位)が、芝コートへの手応えについてATPの取材に答えた。

【動画】ハレ大会でのメドベデフ対ストルフ ハイライト

「ハレでは、3日間練習ができたけど、気分をよくするのには十分ではない。素晴らしい選手に1回戦で負けてしまったしね(ヤン・レナード・ストルフ/ドイツに敗退)。だから、マヨルカにも出場したんだ」と語ったメドベデフは、芝コートについて「プレーするのは好きだよ。このサーフェスだと、自分のプレーにプラスαの自信が持てる。2年前、今みたいな選手ではなかった時は、もっとタフだった。だけど、このサーフェスですごくうまくプレーできると知った。適切なバランスが必要だけどね」と自信を持っている様子。

メドベデフは、これまでウィンブルドンの本戦に3度出場し、最高成績は3回戦という成績。その理由について語ったのが“サーフェスの球足”だ。
「芝生は、チャレンジャーツアーでプレーし始めたんだけど、ATPでプレーした時も、センターコートではなくて外のコートだった。センターコートというのは球足が遅いんだ。例えばクィーンズでジル・シモン(フランス/同93位)とプレーした時は、毎度40回ずつくらいラリーをしていたよ(2019年大会、セットカウント2-1で敗戦)。そこがちょっと難しいところなんだ」

「練習コートでは球足が速いから、自分でも上手くプレーできているように感じてしまう。ところが、センターコートに移動すると、ボールはバウンド直後に止まる感じになる。それに適応させなければいけないから、難しい。でも、芝生で自分は本当にうまくプレーできるとわかっているよ」とコートによる差理解した今ならば、対応できると自信を持っている。

通常、グランドスラムの前週の大会に、トッププレーヤーはツアーに出場しない傾向がある。ところが今大会にはメドベデフのほか、第2シードのドミニク・ティエム(オーストリア/同5位)、第3シードのロベルト・バウティスタ・アグ(スペイン/同10位)、第4シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン/同12位)とトップ選手が出場している。今年は芝シーズンが1週少ないこともあると思うが、それについて「ここは本当にレベルが高いね。全仏オープン前週、誰もがノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)が『なぜベオグラード大会に出るんだ?』と思ったけど、彼はそこで多くの自信を得た。そこで最高のテニスをしたとは思えないけど、全仏で優勝したよね。グランドスラム直前に準備をして、試合に臨むのもいい場合もあるんだと思う」と自身の考えを述べている。

同大会で自信を深められるか。マヨルカでのメドベデフのプレーに注目したい。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma