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2021.07.02

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元トップ10バンダウェイが苦難から復活「成し遂げたいことが残っている」[ウィンブルドン]

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ケガ、モチベーション低下に
苦しんでいたバンダウェイ


試合終了直前のプレー間、ココ・バンダウェイ(アメリカ/世界ランク163位)は笑みを浮かべていた。

7月1日、ウィンブルドン女子シングルス2回戦、バンダウェイは、カテリーナ・シニアコワ(チェコ/同64位)と対戦。6-4、2-6、2-6で逆転負けした。

【動画】2017年USオープン バンダウェイハイライト


2017年シーズン、全豪オープン、USオープンでベスト4入り。ダブルスではアシュリー・バーティ(オーストラリア)とのペアで2018年USオープンに優勝。シングルスキャリアハイ9位(2018年)という選手だから、記憶にあるという人も数多いだろう。
ところが今大会は、シングルスとしては2020年全豪オープン以来となるグランドスラム出場。2019年シーズン以降、鳴りを潜めていた。



2017年USオープンではベスト4となったバンダウェイ


実は2018年に足首を故障。その後、完治後も患部が痛む複合性局所疼痛症候群を患って苦しんでいたこともあって、2019年シーズンはまともにプレーできなかったのだという。そんなこともあって、同年7月には636位まで順位もダウンしてしまう。

2020年はシーズン初めからツアーに復帰。全豪オープンにも出場するが初戦敗退。その後、3月WTA125インディアンウェルズ大会で1回戦敗退を喫すると、コーチに「もう嫌だわ。もうプレーしたくない、おもしろくない。楽しめないの」と打ち明けて休養に入る。そんなバンダウェイに、弱り目に祟り目と言える事故が起こる。電子レンジで温めたスープボウルが破裂。左手の指の腱、神経を切断してしまい、11月までラケットを握ることができず。現在ではプレー復帰となっているものの、いまだ左手は万全ではないとのこと。

ただ、「テニスプレーヤーでもアスリートでも、何でもない時間は、素晴らしい休憩でした」とこの休養期間は心の栄養を蓄える時間になったようだ。バンダウェイはサンディエゴの自宅で、兄と時間を過ごし、お酒を飲んだりなど楽しんだという。

また自分を見つめる時間にもなり、自分のエゴに気づいたのだという。
「私は、成し遂げたことの代償を誰かからもらえると思っていました。だけどそれは間違い。私はテニスをやり終えていなかったし、やりたいこと、証明したいことをやり遂げていなかったのです。そして、自分のためにやりたいと思いました。生活が整った今、テニスはただの楽しみになりました」と語るバンダウェイは続けて「まだ成し遂げたいことが残っています。賞金のためだけにプレーするわけではない。勝ちたい、支配したい、元の場所に戻りたいのです。トップ10、グランドスラムでの競い合い、トーナメントでの勝利、国のためにプレーしたいのです。それは私のためです」と思いを語っている。

ちなみに、彼女の母タウナさんは、元オリンピック・スイマー。祖父に元NBAスターのアーニー・バンダウェイさん、その息子で叔父が元NBAスターのキキ・バンダウェイさん、さらに親戚にプロビーチバレーボール選手がいるというアメリカを代表するスポーツ一家もである。

テニスに対してモチベーションを取り戻したココは、今後、どんな活躍を見せるだろうか。

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Photo by Takeo Tanuma