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2021.07.15

選手情報

ウィンブルドン8強のジャバーが新型コロナで苦しむ母国のためオークションに出品

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母国が新型コロナで苦しむ状況を
“見過ごせない”と出品したジャバー


アラブ人女性として初のウィンブルドンベスト8となったオンス・ジャバー(チュニジア/世界ランク23位)が、母国のためにひと肌脱いだ。

【動画】SNSでチャリティオークションについて説明したジャバー


ジャバーの母国チュニジアでは、6月以降、新型コロナウイルスの新規感染者数が急増。1日数千人以上の新規患者数が確認され、毎日100人以上が亡くなるなど、アフリカ、アラブ諸国では最も高い死亡率を記録する深刻な状況となっている。

7月12日、ジャバーは、「母国が困難な状況にあるのを見過ごせない」と語り、新型コロナウイルス治療のための資金調達のために、友人を通じてウィンブルドンで使用したラケットをチャリティオークションに出品するとSNSで発表。14日、そのオークションが終了し、3万5,000チュニジアディナール(約140万円)の調達に成功。この資金で、生命維持装置を購入すると発表している。

ジャバーは先日終了したウィンブルドンで、2回戦でビーナス・ウイリアムズ(アメリカ/同108位)を、3回戦でガルビネ・ムグルザ(スペイン/同10位)を、4回戦でイガ・シフィオンテク(ポーランド/同8位)を破るなど活躍。アラブ人女性として初となるウィンブルドンベスト8となっている。


ワクチン接種も進みつつあるという情報もあるチュニジア、現在の状況が少しでも改善されていくことを願うばかりである。


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Photo by Takeo Tanuma