close

2021.08.04

選手情報

2019年大会覇者のキリオスが初戦敗退「感情をなくしたようだ」[シティ・オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

Photo by Getty Images

キリオス、モチベーション低下に悩み「ラケットを投げていたころが懐かしい」

8月3日、「シティ・オープン」(アメリカ・ワシントンD.C./ATP500)シングルス1回戦が行われ、ディフェンディングチャンピオンのニック・キリオス(オーストラリア/同77位)は、マッケンジー・マクドナルド(アメリカ/同107位)に4-6、4-6のストレートで敗戦。試合後には、「感情をなくしたような気がする」とテニスを楽しめていないと語った。

【動画】キリオスが初戦敗退「シティ・オープン」2日目ハイライト

2019年大会の優勝者として、今大会のコートに立った。しかし、初戦となったマクドナルドの戦いでは、第1セット第9ゲームでブレークを許し、セットを落とすと、第2セットでも4度のブレークポイントを生かすことができず。結局、サービスゲームを破ることができず、ストレートで敗れた。

試合後、キリオスは「ブレークポイントはあったけど、それを取れなかった。彼はいいプレーをしたし、いいリターンだった。彼は誇りに思うべきで、良い選手だった」と、勝利したマクドナルドを称えた。

一方で、新型コロナウイルスの感染拡大により昨年8月にツアーが再開してから、わずか4大会の出場にとどまっているキリオス。「特定のポイントでの厳しさを感じていないような気がする。毎週、毎週プレーしているように、プレッシャーを感じることがないんだ。自分の体や心が、そのポイントの重要性を理解していると思えない」と、試合が進むにつれて訪れる重要な場面でレベルを上げられていないとコメントした。

「もちろん負けたくないよ。でもなんか不思議なんだ。コートに立つと、以前のようにブレークポイントの厳しさやプレッシャーを感じなくなってしまった。感情をなくしたような気もする」

「浮き沈みの激しかったころの方が、テニスを楽しんでいたような気がするよ。今日の僕を見ていると、負けていても怒らない。負け続けていて、罰金を取られたりラケットを投げていたころが懐かしい。本当に不思議だ」と、長い間ツアーから離れていたための問題を語った。

試合では、股抜きショットやアンダーサーブなどでファンを大いに沸かせるキリオス。今大会は、フランシス・ティアフォー(アメリカ/同53位)と組んだダブルスにも出場している。試合数を重ね、モチベーションを上げることができるだろうか。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録