歴代1位となる記録もまだまだ更新中9月20日、フェリシアーノ・ロペス(スペイン/世界ランク110位)が、40歳の誕生日を迎えた。ツアープレーヤーとしては、42歳のイボ・カルロビッチ(クロアチア/同200位)、8月8日に40歳の誕生日を迎えたロジャー・フェデラー(スイス/同8位)に次ぐ年齢である。そのロペスのコメントを、ATP公式サイトが紹介している。【動画】ATPがロペスに自身に関するクイズを出題「まさかここまで自分のキャリアがあるとは想像もしていなかったね。40歳になったから言っているわけではないんだ。数年前からツアーを楽しめている。まったく予想もしていなかったよ」と語ったロペス。続けて、「フェデラーは、我々の世代の先駆者。この年齢でも高いレベルでプレーができるという点については、おそらく私は彼に次ぐ存在だと思う。1981年または1982年生まれで、まだこのレベルでプレーができる人は誰もいないからね」と、現在のプレーレベルに納得できているようだ。おもしろいことに、彼が自己最高ランキングである12位を記録したのは33歳。成績によっては、引退もささやかれる年齢だが、ロペスの場合は7つのタイトルの内、5つが30代に入ってからと少し状況は異なる。30代に入ってからランキングを上げたことについては、「30歳になった時、自分に良い気分だと言い聞かせていたんだ。そしたらサプライズだよ。それが現実だとわかり、まだ何年もプレーできるかもしれないと思ったんだ。35歳の時に、クィーンズ大会で大会初優勝を果たした。その年で優勝できるとは驚きだった。でも、まぐれではなかった。身体的にすごくうまくいっていて、あと数年はこのプレーを続けることができるだろうと気づいたんだ」とコメント。衰えるどころか30歳を迎えてから自信がついたとも語っている。「私がテニスを始めたころは、30歳になったら引退を考えはじめる年齢だった。いつも引退については心にあったし、自分30歳になった時も不安はあった。でも、逆にいいシーズンになったんだ。キャリアの中でも素晴らしい時期だったと思う。それで驚きはなくなったんだ」とロペス。30代を迎えてからがキャリアの黄金時代を迎えるという、大器晩成型だったようだ。2021年シーズンで、ツアー25年目。プロ初勝利を上げた2001年(ビニャ・デル・マール大会でアドリアン・ガルシア/チリに初勝利)には、生まれていなかった選手とも対戦がある状況だ。「すごいことだと思う。例えば、カルロス・アルカラス(スペイン/同38位/18歳)のように、私がキャリアを始めた時には生まれてもいなかった選手もツアーにいるし、私の年齢の約半分の(アレックス・)デミノー(オーストラリア/21歳)とプレーしたりね。長いキャリアがあるからこそ、感じられる多くの楽しみもある」と、若手との戦いは楽しみでもあるようだ。ロペスは、歴代1位となるグランドスラム78大会連続出場(更新中)という記録を持っている。2位がフェルナンド・ベルダスコ(スペイン/134位)の67大会だから、いかに傑出した記録であるかがわかるだろう。この記録をどこまで伸ばすか。そしてフェデラーらと共に、どこまでプレーを続けられるだろうか。
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