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2021.10.12

大会情報

全豪オープン開催地の州大臣、選手にワクチン接種を求める「もし私が選手なら接種する」

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ワクチン接種済の錦織「打つにしてもリスクがある」

10月11日、全豪オープンの開催地であるオーストラリア・メルボルンのビクトリア州のスポーツ大臣を務めるマーティン・パクラ氏が、地元ラジオ局の番組に出演。来年の全豪オープン出場を考えている選手は、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けるように求めた。

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番組内でパクラ氏は、「もし私がATPやWTAの選手であれば、ワクチンを接種する。その方が、全豪オープンに出場するための最小限の制限で済むからだ」とコメント。「接種をしていない人が、入国できないかどうかの答えはわからない。これは国で議論されることになる」と、来年1月の全豪オープン適用されるルールも決まっていないとした。

今月初めには、オーストラリア・ビクトリア州のダニエル・アンドリュース首相が、州内にいるプロスポーツ選手は11月末までにワクチン接種を受けなければならないと発表。これにより、来年の全豪オープンで男子史上最多となる21度目のグランドスラム優勝を狙うノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)をはじめとする、新型コロナウイルスのワクチンを接種していないと思われる選手たちに影響が出るとした。

ATPやWTAは、すでに50%以上の選手がワクチン接種したと発表しており、錦織圭(日清食品/同53位)も7日の会見で、ワクチン接種をしたことを明らかにしている。

一方で、錦織は「体調を崩したり、もしかしたら危ないケースにつながったりもある可能性がある。飛び回っている僕らは打った方が安全なのかなと思いますけど、打つにしてもリスクがある。シャルディー*のことも聞きましたし。それは一人一人が判断していいんじゃないのかなと思います」と、アスリートにとってワクチン接種は今後の競技人生も考えなければならない難しい問題だとした。

今年2月に開催された全豪オープンでは、選手および関係者は世界中からチャーター機でオーストラリアに入国。1日最大5時間の練習が許されたものの、2週間の隔離期間が設けられていた。

*9月24日、ジェレミー・シャルディー(フランス/同77位)は新型コロナウイルスワクチン接種の副反応を理由にシーズンを中断すると発表している

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma