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2021.10.28

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40歳メルツァーが、22年の現役生活に終止符[エルステバンク・オープン]

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長い長いスタンディングオベーションで称えられたメルツァー

現地10月27日、「エルステバンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/ATP500)男子ダブルス1回戦、ユルゲン・メルツァー(オーストリア/ダブルス世界ランク36位)/アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同127位)は、第3シードのフィリップ・ポラセク(スロバキア/同9位)/ジョン・ピアース(オーストラリア/同16位)と対戦。6(3)-7、5-7で敗れた。この試合で、40歳メルツァーは22年間の現役生活にピリオドを打つことになった。

【写真】ズベレフとのペアで引退試合に臨んだメルツァー(写真10点)

【動画】楽天ジャパンオープン2013年大会では錦織圭と対戦したメルツァー


1999年にプロ転向を果たしたメルツァーは、男子ダブルスで2010年ウィンブルドンと2011年USオープンで優勝、ミックスダブルスでも2011年ウィンブルドンで優勝するなどダブルスのイメージが強いが、シングルスでもツアー5勝、キャリアハイ8位(2011年/ダブルスは2010年の6位が最高)と単複問わず活躍。「エルステバンク・オープン」でも2009年、2010年と連覇を果たしており、オーストリアのテニスシーンを引っ張ってきたプレーヤーである。だからこそ、敗戦直後、観客たちは何分にも渡るスタンディングオベーションでメルツァーのキャリアを祝福した。

オンコートインタビューでは目頭を押さえたメルツァーは、「私は常にこのスポーツの良き大使であろうと思ってきました。今日、これだけ多くの観客が集まってくれたことは、大きな意味があります。サインをしたり、写真を撮ったりすることは、いつでも特別なことで、私はこの瞬間を長い間忘れません。ありがとうございました、とても光栄です。私のキャリアは1999年、約22年前にこの地で始まりました。それも今日で終わり。信じられないような旅でしたし、夢にも思わないキャリアでした」と語った。

地元で迎える引退試合、勝つことはできなかったものの、「試合自体は、恥じる必要のないレベルのものでした」と語ったメルツァー。地元で完全燃焼し、キャリアを終える。オーストリアのレジェンドと言ってもいい彼の思いは、ドミニク・ティエム(シングルス同9位)ら若手たちに引き継がれていくことだろう。

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