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2021.10.30

選手情報

絶好調シナーがルードを下して準決勝進出、ツアー最終戦出場圏内に[エルステバンク・オープン]

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好調ルードに良さを出させず、ストレート勝利

現地10月29日、「エルステバンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/ATP500)男子シングルス準々決勝、第4シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/世界ランク8位)と第7シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク11位)が対戦。シナーが7-5、6-1で勝利して準決勝進出。ATPによると、この勝利によってツアー最終戦レースで出場圏内の8位に躍り出ること、キャリア初のトップ10入りが確定したという。

【写真】ベスト4進出!シナーの写真をチェック(写真12点)

【動画】シナー対ルードマッチハイライトをチェック


立ち上がりの第1セット第1ゲーム、シナーはファーストサーブを確実にリターンしていくと、ルードのミスを引き出してブレークに成功する。しかし、ルードと言えば粘りが真骨頂。シナーのプレーリズムに対応していくと、第6ゲームでブレークバックする。

5オールで迎えた第11ゲーム、ルードはチャンスボールをミス、ダブルフォールトなどミスが続いて15-40に。ここでロングラリーとなると、16本目、シナーがダウン・ザ・ラインにウィナー。ブレークに成功すると、続くサービスゲームをキープして7-5でセットを先取した。

このセット、シナーは14本とルード(8本)よりアンフォーストエラーが多かったが、ファーストサーブを高確率で入れたこと、42%とルードのファーストサーブが入らなかったことが大きかった。

セット先取で余裕が出たのか、第2セット、シナーはよりリラックスしてプレーを展開。ルードは守勢に回るシーンが多くなり、第1ゲーム、第3ゲーム、第7ゲームとシナーがブレークに成功して6-1で締めて勝利を決めた。最終的にシナーは21本(ルードは14本)のアンフォーストエラー数となったものの、ウィナーではルード(16)のほぼ倍となる30本を記録している。

「今日は、あまりリズムが良くなかったけど、重要なポイントでのサーブが良かったと思う。互いにプレッシャーがかかる試合だったけど、メンタルもうまくコントロールできたことに満足している。ここ数週間、インドアで良い調子が続いている。もっと集中しなければならないし、頭の中には目標がある。もちろんプレッシャーはあるけど、このスポーツでは精神面が重要で、うまく対処できていると思う。ATPの準決勝をもう1回戦えるのはうれしい。大きなイベントだから、明日もいいプレーができるといいね」と語ったシナー。

続く準決勝では、フランシス・ティアフォー(アメリカ/同49位)と対戦する。第1シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同3位)、第8シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン/同16位)を倒すなど、今大会の台風の目になっているティアフォー。好調シナーといえども、難しい試合になるはず。もし勝利すると、ツアー最終戦レースでルードを抜いて7位に上がることになる。

この20歳の選手は、予選通過だけでなく、準決勝のフランシス・ティアフォー戦で勝利すれば、ルードを抜いて7位に浮上します。11月14日~21日に開催されるパラ・アルピトゥールでは、残りの出場枠は2つとなっています。また、シナーは月曜日に行われるフェデックスATPランキングで初めてトップ10入りを果たすことが確実となりました。

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