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2021.11.04

選手情報

チチパス、わずか6ゲームで途中棄権。ツアー最終戦に暗雲「腕に問題を抱えている」[ロレックス・パリ・マスターズ]

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腕の状況にチチパス「詳細を伝えるのは控える」

現地11月3日、「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATPマスターズ1000)シングルス2回戦が行われ、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/世界ランク3位)は、ラッキールーザーのアレクセイ・ポピュリン(オーストラリア/同71位)と対戦。第1セット2-4となったところで右腕の負傷により棄権した。

【動画】右腕の負傷により第1セット途中で棄権したチチパス


この日の試合、開始からポピュリンにペースを握られたチチパスは、第6ゲームでポイント間に腕を揺さぶったり、ヒジを押さえる素振りを見せると、4度のデュースの末にブレークを許してしまう。その後、トレーナーを呼んだチチパスは、プレー続行は難しいと判断。治療することなくポピュリンに歩み寄り、握手を交わした。

怪我の状況について、チチパスは「申し訳ないが、個人的なことだから詳細を伝えるのは控える」と多くは語らなかったものの、「人生で一度もリタイア(途中棄権)をしたことない※が、今日はそうせざるを得ない状況だった」とコメント。

「僕にとって最も重要な次の大会に向けて、慎重に行動しようと思ったんだ。腕はかなり前から問題を抱えていて、ここ数週間でさらに悪くなった。それから守ろうとしているんだ」と、2019年以来となるツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月14~21日/イタリア・トリノ)でのタイトル獲得に向け、必要な決断だったと語った。

6月の全仏オープンで決勝に進出して以降、チチパスは苦しい試合になることも多く、手応えを得て最終戦に臨みたかったはず。だが、「今回のような重要な大会では、どうしても良い結果を残したいし、良いプレーをしたいと思うから簡単にやめられない。期待されているレベルのプレーができないしとても辛い」と途中棄権で終わり、悔しそうに唇を噛んだ。

今後は、「可能な限りのことをして、100%の状態に戻したい」と治療に専念するとしたチチパス。万全な状態でシーズン最後の戦いを迎えられることを願うばかりだ。

※2019年9月のATP250 珠海大会2回戦で呼吸が難しくなりリタイアしている

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