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2021.11.07

選手情報

川村茉那が光崎楓奈をフルセットで下し本戦初出場にして栄冠!「まさか本当に優勝できるとは」と驚き[全日本テニス選手権]

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川村茉那、ブレーク合戦の最終セットで攻め切り全日本タイトル獲得

11月5日、「大正製薬リポビタン 全日本テニス選手権96th」女子シングルス決勝が行われ、第7シードの川村茉那(フジキン)が、第15シードの光崎楓奈(h2エリートテニスアカデミー)を6-1、3-6、6-4で下し、大会初出場にして全日本タイトルを獲得した。

【画像】川村茉那が初の栄冠に輝く! 女子シングルス勝ち上がり表

【動画】女子シングルス決勝を戦った2人の声をチェック

20歳という若さで勝ち上がった2人の決勝。ここまで川村は、2回戦でインカレチャンピオンの平田歩(慶應義塾大)、3回戦で第9シードの細木咲良(原商)を下すと、準々決勝で第16シードの坂詰姫野(橋本総業HD)、準決勝で第5シードの荒川晴菜(アオヤマスポーツ)に勝利。4試合中3試合がフルセットでの勝利と、接戦の戦いをものにしてきた。

対する光崎も2回戦で井上雅(テニスラウンジ)をストレートで下すと、3回戦で第2シードの大前綾希子(島津製作所/2016年優勝)にフルセット勝利。これで勢いが出たか、準々決勝で第8シードの桑田寛子(島津製作所/2015年優勝)、準決勝で第12シードの今西美晴(EMシステムズ/2017年優勝)と、3人の同大会優勝経験者を破って、決勝に進出。両者、海外遠征を一緒に行うこともあって、互いによく知った中での決勝となった。

第1セットは、川村が光崎の勢いあるストロークを打たせず、2度のブレークし6-1で先取。続く第2セットでも勢いに乗り、第1ゲームで光崎のサービスゲームを破った。しかし、負けじと光崎も小柄ながら力のあるストロークで川村を押し切って、2度のブレークに成功。その後もコントロールされたボールで川村を左右に振ってオープンコートを作ると、ウィナーを奪い、セットを取り返した。

勝負のファイナルセット、トイレット・ブレークを取って切り替えたい川村だったが、ファーストサーブ確率が悪く、なかなかリズムが作れず。光崎がスライスやドロップショットなどでコートを広く使い始め、4度のブレークを許す。だが、光崎も高い弾道を使う川村にペースを乱され、サービスキープができない。ブレーク合戦となって試合が進む。

その中、4-4の第9ゲームで川村が、このセット初めてサービスキープすると、次ゲームの最初のポイントで積極的に前に出て奪うと、ストロークで攻め切る。0-40と3本のチャンピオンシップポイントを握ると、1本目で光崎がダブルフォールト。川村が初の本戦出場にして栄冠を勝ち取った。

試合後のインタビューで川村は、「優勝したいと思って今大会に臨んでいたが、まさか本当に優勝できると思っていなくて驚いている。(今大会の優勝を)一つの通過点として、グランドスラムの本戦で戦うために(光崎)楓奈ちゃんと一緒に、これからどんどん世界にチャレンジしていけたらいい」とコメント。また、大会最終日となる11月7日には、光崎と組んで勝ち上がった女子ダブルス決勝もあり、
「ここまで来たからには2冠目指して頑張りたい」と語った。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma