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2021.11.15

選手情報

[車いすテニス奮闘記・高野頌吾/川合雄大]“2021BNPパリバ・ワールド・チーム・カップ優勝を振り返って”

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川合雄大
■所属: 高崎テニスクラブ
■同31位

来年は俺が一番手になり
出場します!!

皆さんこんにちは川合雄大です。まずはワールドチームカップ優勝できて、本当によかったです。自分にとってこの大会は初めての日本代表という立場で出場した大会でした。その中で、優勝できたのは本当にうれしい事であり、今でも信じられない思いです。同時に一緒に戦った小田凱人選手と高野頌吾選手に心から感謝しなければいけないと思っています。本当にありがとう!

今大会が始まる前、実は不安が少しありました。それはヒジのけがです。大会が始まる一ヵ月ほど前に痛みは消えたのですが、いざ出発する直前に少しだけヒジに痛みを覚え不安を抱えながら、飛行機に乗る事になりました。
現地に到着して、いざ練習を始めると前ほどではないものの少しの痛みが出ました。これはいけないと思い、すぐにナショナルスタッフに相談して、毎日ケアとテーピングをしてもらう事になりました。おかげで試合中はほとんど痛みを感じずにプレイする事ができ、予選リーグでは快勝することができました。スタッフの皆さん本当にありがとうございました!

予選リーグを1位で通過した後、チーム全体でミーティングがありました。そこで準決勝、決勝と自分は出場しない事が決定しました。自分は今大会3番手で出場したので仕方のない事です。試合にまったく出られないかもしれないという覚悟を持ってきたので、意外とすぐに受け入れ、全力でサポート役に徹しようという気持ちになりました。

その結果、準決勝のオランダ、決勝のイギリスには接戦の末、勝ち切りました。日本チームが勝ってうれしい気持ちと自分がいなくてもよかったんじゃないかという複雑な気持ちでしたが、試合が終わった後、小田選手に抱きつかれた時に、俺も日本チームの一員なんだと改めて思いようやく心から喜ぶことができました。

今大会は自分にとって大きな勉強になりました。普段見ることのできない世界の車いすテニスのレベルを知れたことは、これからの財産になります。また、試合に出られない悔しさを今の内に知ることもできました。来年は俺が一番手になり出場します。改めて応援ありがとうございました!



Profile/先天性の二分脊椎という障害のため、生まれつき足が動かなかった川合。車いすテニスと出会ったきっかけは、母親に誘われて参加した体験会にて。そこで車いすテニスに衝撃を受けて夢中に。中学1年時には日本ジュニアランキング1位に。中学2年生からはシニアの大会に出始め、以来、日々練習に励んでいる。

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