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2021.12.27

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【NY便り】なんと駅の中にコートが! NY「グランドセントラル駅」にある超高級テニスクラブは破格

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観光名所でもあるグランドセントラル駅にテニスクラブ

1月15日まで室内でのテニスもワクチン接種証明書が必須となっているアメリカ・ニューヨーク州。例年、観光客もクリスマスからタイムズスクエアのカウントダウンを楽しみにやって来る時期だが、今年も新型コロナウイルスの影響で人通りはまばらだ。

今回は、マンハッタンの中心部にあるグランドセントラル駅構内にあるテニスクラブ「ヴァンダービルトテニスクラブ(Vanderbilt Tennis Club) 」を訪問してみた。

【画像】一流ビジネスマンが利用するニューヨークのテニスクラブ

噂に聞く程度で、“知る人ぞ知る”というテニスクラブだが、今回ニューヨークのテニス事情に詳しい綛谷昌生さん(WATC Program所属コーチ)にご案内をしていただいた。

テニスクラブのある4階へ上がっていくエレベーターは、映画撮影にも使われる華やかな駅構内のコンコースの裏手にあり、こんなところにテニスコートがあるのか!? とも思える。

現在のコートに改装される前の1998年ごろに、プレーしたことがあるという綛谷さん曰く、当時はボロボロのコートだったらしく、この立地にあるクラブは昔からの常連やウォールストリート街で働くキャリア組が職場に向かう前、仕事終わりに汗を流す特殊な場所であるという。

コートは1面のみで、この日はクリスマスイブの夜8時ということもありクラブにはプレーヤーの姿はなくひっそりとしていた。

コートに入ると、窓があり片方は駅構内の天井が見え、もう一方はクリスマスのリースの飾りが道路に面していてニューヨークの騒がしい街を感じることができる。実際に綛谷さんとプレーしてみると、照明が暗くボールが見づらいのだが、打球音がスカッシュコートのように反響する気持ち良さがあった。

コートは基本的にシーズン売りのため、単発での空きコートはメールで問い合わせてほしいとのことだが、料金表を見てみると、利用した金曜日の夜8時〜9時のお値段はなんと230ドル(約2万6000円)。月曜日〜木曜日の同じ時間では340ドル(約3万8000円)まで跳ね上がる。

寒い時期になるとニューヨークのインドア貸しコートは高くなるものの、私の所属するクラブでは1時間60ドルのため、4~5倍の値段はやはり高く感じる。

ニューヨークのエグゼクティブが利用している駅構内のテニスクラブは、都会の喧騒から隔離された、正に異空間。受付には若き日のミロシュ・ラオニッチ(カナダ/世界ランク70位)の写真も飾ってあり、かつてはジョン・マッケンロー氏やウイリアムズ姉妹も利用したことがあるという。おもしろい場所でプレーしてみたいというテニスフリークにはぜひ一度プレーしてほしい場所である。

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