どの会見でも飛び出すジョコビッチの質問
1月17日、全豪オープンがついに開幕。大会初日から、多くの好試合が見られた。試合後の記者会見で、多くの選手に出されたのが、国外退去となったノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)に関する質問。その一部の反応を紹介していきたい。
【動画】ナダルがジョコビッチについてコメントしたシーン
影響が少なからずある中で、コートに立つのはどんな気分でしたか? と聞かれた大坂なおみ(フリー/同14位)は「正直なところ、あまり影響はなかったと思う。男子のドローには少し影響があったようなので、男子の選手に聞いてみてはどう? ニュースもあまり見ていなかった」とうまく受け流している。
では、男子はどうなのか? デニス・シャポバロフ(カナダ/同14位)には、彼の不在でチャンスが生まれるのでは? と質問されると、「強い選手がたくさんいるから、正直、まったく気にしていないよ。負ける相手が1人しかいないわけではないからね。トリッキーな相手がたくさんいる。前にUSオープンで、彼がドローから外れた時と同じような気持ちだよ。とはいえ、現実はタフなプレーヤーがたくさんいる。誰と対戦するにしても超タフだからね」とジョコビッチ1人だけが強敵というわけではないと答えている。
続いては、ガエル・モンフィス(フランス/同20位)。ジョコビッチがいなくなることで、他の選手にチャンスが生まれると思うか? と質問されると、首を横に振りながら、「正直なところ、あなた方にとっては素晴らしいことだよね。わからない。私にとっては、チャンスは関係ないだろう。勝つたびに試合をする機会があるというだけ。ドローのどこにいたのか、誰がチャンスを得たのか、そんなことは知らないよ」と皮肉っぽく語っている。
最後は、ラファエル・ナダル(スペイン/同5位)。一昨日の会見でも“もう、うんざり”とも言っていたが、昨日の試合でも質問が出て「その質問については、もう疲れたよ」とあきれた感じで声を出すと「司法が決めたのだから、反対することはない。スポーツの世界で理想的な状況とは、最高の選手がコートに立ち、最も重要な大会でプレーすること。ノバクがプレーできたなら、誰にとってもいいことであることはまちがいない。ただ、もうはっきりしたのだから、これ以上何も言うことはない」と返答。
さらに「スポーツの世界における理想的な状況は、最高の選手がコートに立ち、最も重要なイベントでプレーすることだ。それこそスポーツ界にとって良いこと。ノバクがここでプレーしていたら、誰にとっても良いことであることはまちがいない。もう状況ははっきりしているわけだから、これ以上何も言わない」と続けた。
大会2日目はボトムハーフの男女1回戦が行われる。海外記者によるジョコビッチに関する質問責めはまたなされるはず。選手にとっては、気の毒な時間は続きそうである。
■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」
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