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2022.01.18

選手情報

キリオスが地元ファンの熱い声援受けて2回戦進出。股抜きアンダーサーブも披露[全豪オープン]

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Photo by Getty Images

キリオス、世界2位のメドベデフ戦に「楽しみで仕方ない」

1月18日、全豪オープン2日目、男子シングルス1回戦が行われ、ニック・キリオス(オーストラリア/世界ランク115位)が、予選勝者のリーアム・ブロディ(イギリス/同128位)を6-4、6-4、6-3のストレート下し、2回戦進出を果たした。

【動画】キリオスらしい股抜きショットでポイント&マッチハイライト

昨年9月の「レーバーカップ」以来、ヒザの故障のためツアーから離れていたキリオス。今大会の前哨戦から復帰する予定だったものの、喘息や新型コロナ陽性により前哨戦を戦うことができず、この日が復帰戦となった。

試合は、第1セット第1ゲームでいきなりキリオスがブレークに成功。チェンジオーバーの際に、観客を煽るポーズを見せる。リードを奪ったキリオスは、次ゲームで40-0とすると、なんと股抜きアンダーサーブを披露。これにブローディも反応したものの、リターンがアウトし、キリオスを応援する地元ファンは大盛り上がり。その後もサービスゲームでポイントを先行したキリオスが、6-4で第1セットを先取する。

続く第2セット、第1ゲームでまたもブレークに成功したキリオス。第2ゲームで今度はラリー中に股抜きショットを見せて観客を盛り上げると、ブローディにチャンスを与えず、セットを連取。第3セットでは2度のブレークを奪って、初戦を突破した。

試合後、キリオスは「サーブや態度など自分がコントロールできることはすべてやった。リーアム(ブローディ)は、予選を通過してタフなライバルだ。でもグランドスラムで左利きにはラファ(ナダル)にしか負けたことがないんだ。自分のプレースタイルがマッチして良かった」とコメント。

また、新型コロナウイルスの影響については、「咳が止まらず、うまく呼吸もできなかった」としたものの、「フィジカル的には100%の状態ではないけど、それを言い訳にするつもりはない。今、誰もがそのような状況に置かれ、世界中がそれに対処している。だから僕も一日一日を大切にする」と語った。

2回戦では第2シードのダニール・メドベデフ(ロシア/同2位)と対戦するキリオス。「僕にとってはとんでもない体験になるのは明らかだ。彼は現時点で“世界最高のプレーヤー”だ。だから、その瞬間が楽しみで仕方ない」と、自身に過度な期待をせず、戦い抜きたいとした。

一方敗れたブローディは、「9月以来、試合に出ていないと思うが83%のファーストサーブ確率と21本のエースを打てるなんて信じられないよ」とキリオスのプレーを素直に称賛。また、トリッキーなプレーについては、「これは彼の大きな武器だ。もしニックにショーマンシップをやめろと言ったら、彼の強みを奪うことになる。それが僕に対してでも、大賛成だよ」と、観客を楽しませることがテニス選手の役割だと述べている。

※ランキングは1月17日付のもの



■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」

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