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2022.01.22

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チチパスと対戦するペール、個性的プレーの理由は「試合を見た人に喜んでもらいたい」から[全豪オープン]

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「たとえミスしても、(見せるプレーを)やらなければならない」

1月22日、全豪オープン6日目、男子3回戦(日本時間12時以降開始)で、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同4位)が、ブノワ・ペール(フランス/同56位)は、個性的な性格で知られる選手。その彼について、ATP公式サイトが「彼は自分のことを世界に知ってほしがっている」と紹介した。

【動画】ペール対ディミトロフ全豪2回戦ハイライトをチェック

2回戦では、第26シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同28位)に6-4、6-4、6(4)-7、7-6(2)で勝利。そのオンコート・インタビューでは、「とても幸せな気分だよ。今日はいいプレーができた。長い間、スラムでは1勝もできなかった。精神的にも今日はとても良かったと思うし、自分自身を誇りに思う」と語りながら、嬉し涙を流したペール。コート上の彼は、ビッグショットを放ったかと思えば、無気力に見えるプレーをしたりと、掴みどころがないように思える。

しかし、彼の思いは、大好きなテニスで観客を楽しませたいというものなのだという。
「私はテニスが大好きなんだ。プレーが大好きな。練習は好きてはないけど、コートにいるのは好き。応援も観客も大好き。だから、パンデミック中、無観客のスタジアムでプレーするのは、正直複雑な気分だった。他の選手よりも少し難しいと思う」とペール。だからこそ、“見せるプレーをして喜ばせたい”というプロ意識を持っているのだという。

「観客は僕を見に来てくれている。たとえミスしても、(見せるプレーを)やらなければならない。コート上で楽しみたいし、楽しませたい。試合を見た人に喜んでもらいたい。家に帰ってから『ブノワの活躍を見たか?』と話してほしいんだ」と考えを語っている。髪色をブロンドにしたり、ピンクに染めたりというのも、そのための手段。「髪をブロンドにして全仏に臨んだ時、『あいつはイカれてる』と言われた。でも、そういう反応も好きなんだ。ピンクにした時も、本当に楽しかった(笑)」と語っている。

かといって、すべてを受け入れてほしいとは考えていないのだという。
「私を嫌いな人もいる。試合後にビールを飲むこともあるけど、『彼はプロ選手として真剣ではない』と言われたりもする。でも、それが私の人生。私たち選手がただの人間だということを、みんな忘れてしまうことがある。私たちは人生を楽しみたいだけ。家族と一緒にいたいだけ。時々、リラックスして赤ワインやビールを飲んだりすると、『だから負けるんだ』と言われたりもする。そんなことはない。そうでもしないと僕は勝てないだけ。僕は3度ツアー優勝しているし、自己最高18位にもなっている。大会中は、パーティもしないし、テニスに集中している。私は君たちと同じなんだということをわかってほしいだけだ」

日本時間本日12時以降に、センターコートで行われる男子トップシード、チチパスとの戦い。最高の舞台で、“観客を楽しませたい”ペールは今日も何かを見せてくれるはずだ。



■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」

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