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2022.03.02

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ウクライナ人のスビトリーナ、ロシア選手に快勝「国のために使命感を持ってプレーした」[モンテレイ・オープン]

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Photo by Getty Images

スビトリーナ、大会の賞金はウクライナ軍に寄付

現地3月1日、「モンテレイ・オープン」(メキシコ・モンテレイ/WTA250)シングルス1回戦が行われ、大会欠場の可能性も示唆していたエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/世界ランク15位)が登場。アナスタシア・ポタポワ(同115位)を6-2、6-1で破り、試合後には「国のために使命感を持ってプレーした」と語った。

【動画】スビトリーナ、賞金をウクライナ軍に寄付すると涙ながらに語る

2月28日、スビトリーナはロシアによる母国ウクライナ侵攻したことで声明を発表。「ロシアやベラルーシを中立の立場で受け入れ、いかなる国の象徴を表示しないように要請した。組織が必要な決定を下すまで、モンテレイでのプレーも、ロシアやベラルーシの選手とも試合をしない」と宣言していた。

だが、1日にWTAだけでなくATP、ITFなどの統括団体が、ロシアおよびベラルーシに対する措置を発表。無期限で国を代表するチーム戦の出場停止や国名・国旗の使用中止を明らかにした。そして、同日に予定されていた1回戦にスビトリーナも出場。ウクライナの国旗と合わせた黄色と青のウェアを身にまとい、ポタポワにサービスゲームを破られることなく快勝した。

試合後、スビトリーナは「今日は私にとってとても特別な試合だった。とても悲しい気分だけど、ここでテニスができることを嬉しく思っている。国のために使命感を持ってプレーしていた。最初から何が起きても大丈夫なように準備しておくことが大切だった」と母国ウクライナで戦う人々への思いを寄せて、自らも戦うことができたとコメント。

また、今大会の賞金をウクライナ軍に寄付することを明らかにしているスビトリーナ。
「私にとって、ここで試合をすることは自分のためだけにプレーしているのではない。国のため、ウクライナ軍や困っている人を助けるためにプレーしている。これから得られる勝利はどれも特別なものになる。我々が経験していることは、すべてのウクライナ人にとって恐ろしいこと。テニス界を団結してウクライナに寄り添うことが私の使命だと思う」と語った。

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