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2022.03.15

選手情報

メドベデフ早くも世界ランク1位陥落。モンフィスが金星、「1位に勝つのは、いつも特別だ」[BNPパリバ・オープン]

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写真提供:ゲッティ イメージズ

尻上がりに調子を上げて金星を奪ったモンフィス

現地3月14日、「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ATPマスターズ1000)シングルス3回戦、第1シードのダニール・メドベデフ(ロシア※/世界ランク1位)は、第26シードのガエル・モンフィス(フランス/同28位)と対戦。モンフィスが4-6、6-3、6-1で逆転勝利を果たした。この結果、3月21日に更新されるATPランキングでメドベデフは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)に1位の座を明け渡すことが決まった。

【動画】モンフィスが見せたアンダーサーブでのポイントがこちら

「最初の試合と最初のセットは、自分では悪くないプレーをしていた」というメドベデフに対して、「第1セットでは私が先にチャンスを得ていた」と振り返ったモンフィス。キープが続いたオープニングセットは、唯一のブレークポイントをものにしたメドベデフが6-4で奪取する。

第2セット第1ゲームでも、30-40とチャンスを握ったメドベデフ。しかし、ラリーで先にミスが出てブレークはならず。逆に、ピンチを凌いだモンフィスはソフトテニスのようなカットサーブでサービスポイントを決めるなどで、キープに成功する。
そして、メドベデフが「ターニングポイントだった」という第4ゲーム、今度はモンフィスが30-40とこの試合初めてブレークチャンスを握ると、セカンドサーブをジャックナイフでダウン・ザ・ラインに叩き込んでリターンエース。ブレークに成功する。
直後に14ポイントの末に、ブレークバックを許したが、第8ゲームで再びブレーク。6-3でモンフィスがセットを奪い返す。

第3セット、「僕のプレーは本当に良くなかった。それに対して、ガエルはとてもいいプレーをしていた。彼のベストセットだったと思う」とメドベデフ。第1ゲーム、ファーストサーブの確率が落ち、ストロークでもらしくないミスを出すとモンフィスにいきなりブレークを許す。

「僕にとって本当に大きな変化は、最初のブレークだった。第3セットの最初のブレークの後、何かが少し変わったように感じたんだ。彼の調子がちょっと落ち始めたら、文句を言い始めて、ラケットを破壊した。どうやらフォアハンドに少し不満があったようだった。だから、もっとフォアハンドに集めるようにした」とモンフィス。第3ゲームでもブレークに成功すると、5-1で迎えた第7ゲームでもブレークして6-1。メドベデフに対して2019年ATP500ロッテルダム大会(4-6、6-3、6-4)以来となる2勝目を挙げた。

「素晴らしいテニスができたよ。世界No.1に勝つのは、いつも特別だ。とてもいいボールが打てていたし、今は自信もある。この調子で頑張りたい」と第1シード撃破を喜んだモンフィス。続く4回戦では、第19シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同19位)と対戦する。

一方、敗れて1位陥落が決まったメドベデフは、「今日はレベルアップできるようなプレーが見つからなかった。いつも言っていることだけど、最高のテニスをする時の僕に勝つのは本当に難しいんだ。今日は自分のベストなテニスができなかったということ」と敗因についてコメント。1位の座については、「いつもなら調子のいいマイアミで取り返したい」と次戦での巻き返しを誓っている。

※ATP、WTAの決定により、ロシア、ベラルーシの選手は国名が掲示されていない

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