close

2022.03.25

選手情報

ウクライナのスビトリーナが苦しい胸の内を吐露「今が人生で最悪の時期だと言える」[マイアミ・オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

写真提供:ゲッティ イメージズ

スビトリーナ「コートに立つことが、精神的にとてもタフ」

現地3月24日、WTAはホームページで、エリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/世界ランク20位)のウクライナに関するインタビューを掲載。その中でスビトリーナは「今が人生で最悪の時期だと言えます」と苦しい胸の内を語っている。

【写真】「母国の人々を助けたい」とスビトリーナ主催のチャリティ企画の様子をチェック

この日、スビトリーナは「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/WTA1000)女子シングルス2回戦に第15シードとして臨んだものの、ヘザー・ワトソン(イギリス/同115位)に6-4、3-6、6(4)-7で逆転負けを喫している。

試合を振り返って、「集中するのが大変だった。コートに立つことが、精神的にとてもタフ。勇気を出して、困難に立ち向かったけれど、まだ100%ではない。インディアンウェルズ、マイアミで同胞の選手たちと話をしていたのですが、みんなも(試合に集中することに)苦しんでいるよう。お互いここにいるようで、いないような感じになっている。ウクライナで起こっていることはすべて、とても悲しいことばかり。どの場所でも常にニュースをチェックしているけど、とても辛いわ」とプレーに集中できる状況ではないと告白したスビトリーナ。

彼女の両親は、数週間前にウクライナ国外のヨーロッパに難民として避難しているのだという。それでも、親戚全員が安全にいるわけではない。

「(ウクライナの港湾都市)オデッサは、以前はキエフやウクライナ東部よりも安全だった。けど、海沿いに住んでいる祖母と話をしたら、彼女はロシア軍が船からロケット弾を発射し、街の中に侵攻してきていると言ってとても怖がっていた。祖母たちの安全が本当に心配です」と母方の親戚たちが危険に晒されていると明らかにしている。

またスビトリーナは、予備役(有事に際し招集される)としてウクライナ軍に入った元世界ランク31位のセルジ・スタコフスキー(ウクライナ)について、「彼はとても勇敢な人。祖国を守るためにウクライナに帰ってきた人たちは、みんな英雄よ、信じられないほどにね。私の方は、テニスをやっていく中で可能な限りのことをしたいと思っている。ウクライナの人々を助けることを、常に考えています」とコメント。スビトリーナも母国を離れてはいるものの、大会賞金を寄付したり、インディアンウェルズではチャリティ企画を行なったりなど、国外でできることを行っている。

そしてロシアの侵略が始まって「最初の1週間は、とても大変だった。ずっと悪夢に見てうなされて目を覚ましていた。人間なので、少し状況に慣れてきたけど、今が人生で最悪の時期だと言える」と語っている。

ロシアとの停戦交渉が停滞。その中で、攻撃を受けて、民間人の死者がさらに増えていると伝えられている現状。ウクライナの選手たちにとって、大きなストレスがかかる現状となっているようだ。

【関連記事】世界15位スビトリーナが「祖国ウクライナ」への手紙を公開「世界が、私たちが力を合わせてあなたを守るのを助けてくれますように」

【関連記事】ウクライナ軍入りしたスタコフスキーがTV番組に出演。軍での仕事について「もちろん怖いが、それでも続けたい」

【関連記事】元世界13位ドルゴポロフもウクライナ防衛に名乗り、兵器の写真と共に「以前はラケットとストリング、今はこれ」と投稿

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録