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2022.04.13

選手情報

世界46位のハッスルプレーに観客熱狂! ジョコビッチを破る金星「血が出ようが腰を痛めようがどうでもいい」[ロレックス・モンテカルロ・マスターズ]

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Photo by Getty Images

ダビドビッチ・フォキナ、トップ10初勝利を世界No.1のジョコビッチから挙げる

現地4月12日、「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATPマスターズ1000)シングルス2回戦で、世界ランク46位のアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(スペイン)が、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に6-3、6(5)-7、6-1の熱戦の末に、キャリアで初めてトップ10プレーヤーから勝利。「彼に勝ったことは、僕にとってもチームにとってもとてもうれしいこと」と喜びを語った。

【動画】観客は大熱狂! ダビドビッチ・フォキナのハッスルプレー

昨シーズン、2度の対戦のあった両者。ダビドビッチ・フォキナは、いずれの試合もセットを奪えず、完敗を喫していた。だが、この日の試合では、積極的に攻撃を仕掛け、守備でも届くか届かないかのボールに飛び込むハッスルプレーを度々見せて背中は土にまみれに。世界1位のジョコビッチに対し、“なんとしても勝つんだ”という姿勢が見せる。

ダビドビッチ・フォキナは「僕は飛び込むのが好きでね、何度もそうしたけど、次のポイントに集中したいんだ。血が出ようが、腰を痛めようがそんなことはどうでもいい」と言うが、その気持ちが観客に伝わり、大きな声援を受けると、最終セットでも強気のプレー。疲労の色を隠せないジョコビッチを圧倒し、最後はきれいなウェアのまま勝利を飾り、12連敗中だった対トップ10から初勝利を挙げた。

勝利直後、ダビドビッチ・フォキナはジョコビッチとハグをかわすと、ベンチに座って陣営を見つめ放心状態に。ジュニア時代から彼を指導するコーチのホルヘ・アギーレ氏も涙を流し、勝利を喜んだ。

キャリア最大の勝利を挙げたダビドビッチ・フォキナは、試合後「まぁそんな悲しくはないよね(笑) 今日の勝利はとてもうれしいし、ノーレ(ジョコビッチ)にツアーで会えないのが寂しい。今年はあまりプレーしていなかったしね。今日、モンテカルロのセンターコートでプレーして、観客がたくさんいて、いつもテレビで見ているだけにとても驚いている。彼に勝ったことは、僕にとってもチームにとってもとてもうれしいことだよ」と喜んだ。

「相手は世界1位。2セット、3セットで勝てるかわからない。そんなことはどうでもよく、第2セットを奪われて、気持ちをリセットするためにトイレに行き、最終セットは最初からハードにプレーするようにしたよ」と気持ちを切らすことなく最後まで戦い抜いた。

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