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2022.05.24

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ジョコビッチが、ウィンブルドンの決定に「間違った判断だったと思う」と非難[全仏オープン]

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もっと良い解決策があったはずだと意見したジョコビッチ

現地5月23日、「全仏オープン」2日目、男子シングルス1回戦、西岡良仁(ミキハウス/世界ランク94位)に勝利した前年覇者の第1シード、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)は、記者会見でウィンブルドンの決定を改めて「間違った判断だったと思う」と非難した。

【動画】西岡良仁vs.ジョコビッチマッチハイライト

会見の冒頭、「スタートに満足している。試合の序盤は、彼(西岡)のプレーに慣れるまで、適応するまで、打ち負かすのは難しいことでした。彼はとても速い。このツアーで最も速いプレーヤーの一人だよ」と西岡を称えたジョコビッチ。

そして、5月20日にATP、WTA、ITFが発表した“今年のウィンブルドンでポイントを付与しない”決定について聞かれると、「個人的なことを言えば、全豪オープン、ウィンブルドンとプレーして防衛する機会もなく、私の4000ポイントがなくなってしまう。個人レベルでは、とてもネガティブな影響を受けている」とコメント。そのうえで、「まず選手たちがATPと一緒になって、ウィンブルドンのミスに対して、行動を示せたことをうれしく思う。知らなかったんだが、数日前、イギリス政府からAELTC(オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)に勧告書が届いて、そこにはいくつかの選択肢があったそうなんだ。だけど、彼らが示したのは一つの選択肢だけ。ATPの関係者や個々の選手、あるいはロシアやベラルーシの選手と話し合うようなコミュニケーションを図ったわけではない。だから、あれは間違った判断だったと思う」とその判断と決定への過程が間違っていると非難。

「ATP、WTAからウィンブルドン期間中にウクライナ、ロシア、ベラルーシがエキジビションを行うとか、ミックスダブルスをして賞金を寄付するとか、そういう提案もあったようだ。でも、ウィンブルドンからの強い提案はなかった。これは間違っていると思う。ポイントを取り上げること、防衛を認めないのではなく、もっと良い解決策があったはず。ウィンブルドンは、子供の頃からの夢の舞台であることは変わりない。それでも、やはり、何らかの基準や規準、尊敬、相互尊重が必要だったと思う。何が正しくて、何が間違っているのかを言うのは難しいよ。誰にとっても損な状況だと思う」ともっと良い解決策があったはずだと意見した。

ポイント付与なしというエキジビション化が決定したウィンブルドンについては、大坂なおみ(フリー/同38位)が、今大会で「100%で試合に臨めない」「現状では出場しない方向に(気持ちは)傾いている」と表明している。同様の気持ちを抱いている選手は少なくないはず。“ポイントが得られないならば出場しない”トップ選手の欠場は容易に想像でき、今年の大会は、非常に寂しいものになりそうだ。

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写真=田沼武男