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2022.05.25

選手情報

1回戦敗退のシャポバロフ、新コーチと共にさらなる成長を目指す「悔しいし、もっと改善しなければならない」[全仏オープン]

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新コーチと共にさらなる強化を目指す

5月24日、「全仏オープン」男子シングルス1回戦、ホルガー・ルーネ(デンマーク/同40位)に3-6、1-6、6(4)-7で敗れた第15シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/世界ランク15位)は、記者会見で「まだまだ課題があるとわかったから練習を積みたい」「悔しいし、もっと改善しなければならない」と現状から改善していきたいと語った。

【写真】シャポバロフがSNSで新コーチのポランスキー氏を紹介

第1セットから、ウィナーも決めるがミスも多く出るという不安定なテニスとなってストレート負け。「難しい試合だったよ。ベストパフォーマンスを発揮できなくて悔しい。まだまだ課題があるとわかったから練習を積みたい。もう学びの時が終わったとは思っていないよ。難しい瞬間だけどやるしかない」「調子が悪かった。もちろん、ルーネが素晴らしいテニスをしたこともある。でも、今日の僕は、出場しているほとんどの選手に勝てないだろう。悔しいし、もっと改善しなければならない」と試合を振り返ったシャポバロフ。

ウィナーこそルーネより10本多い27本をマークしたが、アンフォーストエラーは53本。ルーネ(19本)の倍以上犯すことになってしまったのだから、“ほとんどの選手に勝てないだろう”と落ち込むのも理解できる。

それでは、どのようにしてプレーを改善していくのか。実はシャポバロフ、ちょうどフルタイムの新コーチとして、同じカナダ人で10歳年上のピーター・ポランスキー氏(元世界ランク110位)を迎えたばかりなのだという。今季開幕からは、アンディ・マレー(イギリス/同67位)のコーチだったジェイミー・デルガド氏と共にツアーを回っていたが、3月下旬のATPマスターズ1000「マイアミ・オープン」後にコンビを解消。その後、ポランスキーをテストしていたが、好印象だったこともあり、フルタイムでのコーチとなったとした。

「最初から、クレーシーズンはピーターと戦う予定だったんだ。ジェイミーは素晴らしい人物だし、関係も良好だった。もちろん素晴らしいコーチでもある。ただ、何か物足りなさを感じていたんだ。特に何があったというわけではない。僕の直感が、ピーターとフルタイムで働くべきだと感じさせたわけだ。彼といると、自分が上達していることが実感できるんだ。だからチャンスを逃したくなかったんだ」とシャポバロフはその経緯について語っている。

続くグランドスラム、ウィンブルドンはポイントが付与されないことが決定。そのため、昨年ベスト4となって獲得した720ポイントを消失し、「僕たちは大きく順位を落とすことになる」と肩を落とす。

「芝を得意とする選手にとっては、多くのポイントを稼ぐチャンスがなくなるわけだから、超困難だよ」とシャポバロフ。消失した分は取り返さないことには、今後の戦いにも大きく影響することになる。

“自分が上達していることが実感できるんだ”と語る新コーチとともに、さらなる成長を図ることはできるか。華のある選手だけに、今後が楽しみである。



■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

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