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2022.05.26

選手情報

マレー、ウィンブルドン軽視の論調に反論「決してエキシビションではない」

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“大事なのは誰が勝ったかでポイントではない”と綴ったマレー

現在開催中の全仏オープンで、選手たちがよく質問されるのが「ポイントが付与されないウィンブルドン」について。エキジビションとも表現される状況について、5月25日、アンディ・マレー(イギリス/世界ランク67位)がツイッターで「ウィンブルドンは決してエキシビションではないし、エキシビションのように感じることもないだろう」と反論を綴った。

【動画】“ウィンブルドンはエキジビションではない!”マレーのツイートがこちら

3回に分けて投稿されたツイートで、マレーは「私はゴルフをよく見ているけど、マスターズの優勝者が、どれだけのランキングポイントを獲得しているかはまったくわからない。マスターズで優勝すると何ポイントもらえるのか、まったく知らないんだ。私や友人はサッカーが大好き。だけどFIFAワールドカップで優勝したチームがどれだけのランキングポイントを獲得するのか、誰も知らないし、気にもしていない」と綴る。

続けて、「それでも、ワールドカップとマスターズで誰が優勝したかは知っているはず。数週間後、ウィンブルドンのセンターコートで観戦するほとんどの人は、3回戦を勝った選手が何ポイントもらえるかなんて知らないし、気にも留めていないだろう。それでも、誰が勝ったかは覚えているはず。ウィンブルドンは決してエキジビションではないし、エキジビションのように感じることもないだろう。以上」と、大事なのは誰が勝ったかでポイントではないとし、ウィンブルドンの価値が下がることはないとした。

ことの発端は4月、ウィンブルドンが政府の勧告を受けて、ロシア、ベラルーシ選手のエントリー拒否を発表したこと。これを受けて、今月20日、ATP(男子プロテニス協会)やWTA(女子テニス協会)は、国籍に関わらずすべての選手が大会に出場できることが原則だとし、同大会でポイントを付与しないと決定。

昨年のウィンブルドンで好成績を残した選手は、戦うことなくポイントがなくなることになることもあり、選手からもさまざまな意見も飛び交い、大坂なおみ(フリー/同38位)が、「100%で試合に臨めない」「現状では出場しない方向に(気持ちは)傾いている」と表明している。

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写真=田沼武男