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2022.05.27

選手情報

2回戦敗退のハレプ、突如の体調不良はパニック発作「試合直後は、かなりきつかったけど、もう元気よ」[全仏オープン]

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第2セット途中から、突然プレーが狂い出したハレプ

「パニック発作になっていたの。予想外だったけど、そうなってしまった」
5月26日、「全仏オープン」女子シングルス2回戦、第19シードのシモーナ・ハレプ(ルーマニア/世界ランク19位)は、ジェン・チンウェン(中国/同74位)に6-2、2-6、1-6で逆転負け。試合中、突如体調不良に陥ったように見えたが、原因は“パニック発作”だと明かした。

【動画】“もう元気よ”ハレプの記者会見をチェック

「パニック発作になっていたの。予想外だったけど、そうなってしまった。あまりない発作なので、どう対処したらいいのかわからなかった。試合をリードしていたのに、なぜあんなことになったのか、わからない。いいプレーをできていたのに。ふとしたことがきっかけで崩れてしまった。集中できなかったし。試合直後は、かなりきつかったけど、もう元気よ。回復しているわ。今は笑っていられるのはいいことよ」と記者会見で説明したハレプ。パニック発作とは、突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった症状が出てしまうこと。生活に支障が出ている状態になると、パニック障害と呼ばれる。

第2セット途中から不調に陥り、第3セット第3ゲーム終了時にはメディカルを呼ぶ。ここで血圧などを測ったものの、話すだけで処置などは施さなかった。「とにかく落ち着くしかないと思っていた。医師がすべてをチェックしてくれたけど、すべて問題もなかった。だから特に理由はないの、気のせいで。私は大丈夫だし、今は超元気になっている」と医師のチェックも受けて何も問題なかったと説明している。

「これは、ただのテニスの試合。もうちょっとリラックスして見ないといけない。多分、自分にプレッシャーをかけすぎたんだと思う。プレーはいい感じだったし、練習も一生懸命できている。おそらく、考えすぎてパニックになってしまったんだと思う」とハレプ。

今大会は、4月にパトリック・ムラトグルー新コーチを引き入れて新体制で迎えた初のグランドスラム。WTA1000「BNLイタリア国際」(/イタリア・ローマ)では、「また上位になれるように、努力を続けたいと思えている」とも語っているが、環境の変化もあって自身にプレッシャーをかけすぎたことが原因かもしれない。大事に至らず一安心である。



■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

【特集】全仏オープン2022の記事はこちら


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