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2022.06.04

選手情報

ナダル、右足首負傷で途中棄権のズベレフを思いやる「彼が泣いているのを見るのはとても辛い瞬間だった」[全仏オープン]

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ナダル「彼が泣いているのを見るのはとても辛い瞬間だった」

現地6月3日、「全仏オープン」男子シングルス準決勝が行われ、14度目のタイトル獲得へ決勝に進出したラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク6位)。試合後には、右足首を負傷して途中棄権を余儀なくされたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)について「彼が泣いているのを見るのはとても辛い瞬間だった」とし、このような形で勝ち上がることは「望んでいたものではない」と思いやった。

【動画】ナダルとズベレフの激しい打ち合いは思わぬ結末に マッチハイライト

オンコートインタビューでナダルは、全仏オープンでもう一度決勝に残ることが自身の夢であったとしたものの、「あのような終わり方をするのは…。コートに戻る前にサーシャ(ズベレフ)と小さな部屋にいたんだけど、そこで彼が泣いているのを見るのはとても辛い瞬間だった。彼と彼のチームに幸あれ」と望んでいない結末だったと言う。

会見の冒頭でも「あのようなことが起こった後に話すのは簡単ではないし、美しくない。ただ一つ言えることは、彼の状態がひどくないことを願っているということ。大丈夫なこと、骨折していないことを願っている」と話し始める。

「とてもタフな試合だった。彼は素晴らしいプレーで試合をスタートさせたね。彼にとって最初のグランドスラムを勝ち取ることがどれだけ重要なことかわかっている。同じ仲間で、何度も一緒に練習しているんだ。今回のような仲間を見ると、僕にとってローランギャロスの決勝に行くことが夢だったとしても望んでいたものではない。人間なら仲間を気の毒に思うはずだ」とズベレフに対する素直な気持ちを語った。

この日の試合、試合序盤から白熱した戦いを見せたナダルとズベレフ。第1セットでは、互いに1ブレークずつ奪ってタイブレークに突入し、ズベレフが6-2とセットポイントを握る。しかし、これまで幾度となくスーパーショットを見せてきたナダルのフォアハンドが炸裂。1時間32分の末にナダルが7-6(8)で奪った。

続く第2セットでは、第1セットの疲れの影響か両者ミスが増えてブレーク合戦。互いに4度のブレークをしたものの、セット後半には徐々に持ち直してこのままタイブレークにもつれるかと思われた。

だが、試合の終わりが突如訪れる。試合時間は第2セット途中にも関わらず3時間を超え、ナダルのサービスゲームとなった5-6の40-30。ズベレフのフォアハンドがサイドアウトとなると同時に、右足を着地させようとしたところで地面に引っかかり転倒。ズベレフは右足首を大きく捻ってしまい、その場で悲鳴を上げた。

ナダルも駆け寄り心配そうに見つめるが、ズベレフは車いすに乗ってコートの外へ。その後、松葉杖をついてコートに再び姿を現し、審判と握手をして途中棄権することを伝えると、ナダルと抱擁。コートを去る際には、ズベレフの健闘を称える観客の声援に、松葉杖を掲げて応えた。

2020年USオープン以来のグランドスラム決勝、そして初のグランドスラム制覇を狙い、世界ランク1位も視野に入っていたズベレフなだけに、何とも悲しい結末となってしまった。早い回復を祈るばかりだ。


■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

【特集】全仏オープン2022の記事はこちら

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma

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