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2022.06.24

選手情報

ナダルの年間グランドスラムに、コーチのモヤ氏「遠いものとして考え、まだ道半ば」

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Photo by Getty Images

モヤ「少しずつ前に進んでいかなければならない」

6月27日に今年3つ目のグランドスラムとなる「ウィンブルドン」が開幕する。当然のことながら注目は、左足の怪我を抱えながらも全豪オープンと全仏オープンを制したラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク4位)。年間グランドスラムの可能性があるが、コーチを務めるカルロス・モヤ氏は「遠いものとして考え、まだ道半ばだ」と『ユーロスポーツ』のインタビューで答えた。

【動画】ナダル、ウィンブルドンのセンターコートで昨年大会の準優勝者ベレッティーニと練習

6月に36歳を迎えたばかりのナダルは、全豪と全仏を制したことで1969年にロッド・レーバー氏が達成して以来、オープン化以降2人目となる年間グランドスラム達成に向けて邁進中。そして27日に迎えるのが今年で15度目、3年ぶりの出場となるウィンブルドンだ。

ナダルは、2008年大会決勝で当時世界ランク1位のロジャー・フェデラー(スイス)と4時間48分の激闘の末に6-4、6-4、6(5)-7、6(8)-7、9-7で大会初優勝を遂げると、2010年にトーマス・ベルディヒ(チェコ)を下し、大会2度目のタイトルを獲得。今大会では12年ぶりのタイトルを目指す。

インタビューでモヤ氏は、年間グランドスラムについて「それは現実的な目標だし、今年それを達成できるのは彼だけだよ」と言う。

だが、一方で「我々は、それは遠いものとして考え、まだ道半ばであるとしている」とも述べ、「少しずつ前に進んでいかなければならないんだ。口にするようなことでもなければ、第一の目標でもない」と、それを目標に戦っているわけではないともする。

全仏オープンで14度目のトロフィーを掲げたナダルは、痛みのある左足に注射を打ち、感覚を麻痺させて試合に臨んでいたことを告白。大会終了後には、高周波で神経の痛みを収めようとする治療を行った。

それが良い方向に進んでいるのか、今週行われた芝でのエキジビションマッチで、全仏オープン以来となる実戦復帰。グランドスラム3勝のスタン・ワウリンカ(スイス/同265位)に6-2、6-3と勝利を飾っている。

復帰間もないが、これまで難しい局面を乗り越えてきたナダル。15度目となるウィンブルドンで3度目のタイトル獲得、そしてUSオープンへ年間グランドスラムへの挑戦権を持ち越すことができるのだろうか。

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