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2022.07.06

選手情報

ゴファン、グランドスラムで自身初の4強入り逃すも「今のプレーは、ランキング上位に返り咲くのにふさわしい」と自信[ウィンブルドン]

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ゴファン、地元イギリスのノリーにフルセットで敗戦「とても素晴らしいファイターだった」

現地7月5日、ウィンブルドン男子シングルス準々決勝が行われ、ノーシードから勝ち上がっていたダビド・ゴファン(ベルギー/世界ランク58位)は、第9シードのキャメロン・ノリー(イギリス/同12位)に6-3、5-7、6-2、3-6、5-7とフルセットの末に敗戦。残念だとしつつも、「今のプレーは、ランキング上位に返り咲くのにふさわしいものだと思う」と自信をつけた大会になったと語った。

【動画】ゴファン、ノリーとの熱戦も惜敗で自身初のグランドスラム4強逃す マッチハイライト

この日の試合、ゴファンは的確にコースを変え、角度のあるフォアハンドやバックハンドのダウン・ザ・ラインなど精度の高いショットを放ってペースを握っていた。

だが、ノリーも地元ファンの前で簡単に負ける姿を見せるわけにはいかない。サーブやテンポの速い攻撃で食らいつくとともに、気持ちを全面に出してファンを味方に。すると、ゴファンが見せたわずかなほころびを見逃さず、第4セットと最終セットの終盤にブレークしフルセットで勝利。ゴファンはあと一歩のところでグランドスラム初のベスト4入りを逃した。

試合後の会見でゴファンは、「タフな試合だった。最終セットだけでなく、第4セットもずっとチャンスはあったけど、それをものにできなかった。彼(ノリー)はとても素晴らしいファイターだった。だから彼はトップ10付近にいるんだ。ハードに戦い、堅実で決して諦めない。今日の試合もまさにそうだった。ベスト4に値する。もちろん残念だが、戦う自信のなかったこの大会をベスト8で終われたことは、僕のテニスに多くのポジティブなものを与えてくれた」と恨み節一つなく、ノリーを称えた。

また、「観客はとにかく素晴らしく、雰囲気も良かった。両選手に対して、とても敬意を払っている。もちろん、観客は全員ノリーの後ろにいて、大きなアドバンテージだっただろう。でも、彼らはフェアだった」と、アウェイになることは当然のことで、これ以上のない雰囲気でテニスをすることができたとした。

今大会は、ロシアとベラルーシ選手の出場を禁止にしたことで、ATPはランキングポイントを付与しないことを決定。そのため、ベスト8に進んだゴファンに加算されるポイントはなく、来週更新されるATPランキングで、再び70位以下にランキングを落とすこととなる。

だが、昨年のヒザの怪我によるツアー離脱や今年も4月まで勝ち星に恵まれていなかったことを踏まえると、ゴファンにとって正しい道を進んでいると感じているようだ。

「来年4月まで守るべきものはない。だから、トップに戻る道をスタートさせなければいけない。ここ数ヵ月の僕のプレーはとてもいいレベルだと思うし、だからこそ同じメンタリティー、テニスを続けなければいけない。今のプレーは、ランキング上位に返り咲くのにふさわしいものだと思う。今はとてもポジティブだよ。この調子で続けていきたい」

そうやる気をみなぎらせたゴファン。シーズン後半では、どのようなプレー、そして結果を残すことができるだろうか楽しみだ。


■ウィンブルドン2022 [THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)〜7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4035万ポンド(66億6160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma