close

2022.07.15

選手情報

復活を目指すティエムが8強入り「世界のベストプレーヤーと戦える自信がついてきている」[ノルディア・オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

第3セットは自身も快心のプレーで勝利したティエム

現地7月14日、ATP250「ノルディア・オープン」(スウェーデン・バスタッド/クレー)シングルス2回戦、プロテクトランキングで出場のドミニク・ティエム(オーストリア/世界ランク339位)は、第4シードのロベルト・バウティスタ・アグ(スペイン/同20位)に7-6(5)、3-6、6-4で勝利。準々決勝進出を決め、「世界のベストプレーヤーと戦える自信がついてきている」と語った。

【動画】“自信がついてきている”ティエム勝利の瞬間&2回戦マッチハイライトをチェック

同大会1回戦、エミル・ルースブオリ(フィンランド/同43位)と対戦し、3-6、6-1、7-6(5)で逆転勝ちし、ATPワールドツアーで約1年2ヵ月ぶりの勝利を果たしたティエム。オンコート・インタビューでは、「長い時間だったよ。(ツアーでの)最後の勝利は2021年のローマ大会だからね。なんだか違う世界にいるみたいだ。たくさんのこと、本当に多くのことを経験してきて、タフだったけど、とても良い経験だった」と語っている。

2回戦は、1勝4敗と負け越しているバウティスタ・アグとの対戦となった。立ち上がりの第1ゲーム、バウティスタ・アグはミスが続いて、ティエムは15-40とチャンスを迎える。しかし、ここは簡単にブレークできず。それでも、続くサービスゲームを良い形でキープし、第3ゲームでもブレークチャンスを作る。しかし、あと1本が遠い。

チャンスをなかなかものにできないティエムは第6ゲーム、ファーストサーブが入らず。先にブレークを許すが、第9ゲーム、回り込みフォアで強気のリターンを放ってブレークバックに成功。その後は譲らず、タイブレークに突入する。拮抗した展開は変わらず、互いに3本ずつミニブレークを奪ってタイブレーク終盤へ。5-5でティエムは片手バックのダウン・ザ・ライン強打からチャンスを作ってポイント。セットポイントを迎えると、続くポイントでミスを引き出して7-6(5)でセットを先取する。

しかし、バウティスタ・アグは簡単に勝てる相手ではない。第2セット、ティエムのファーストサーブを確実に返していくと2ブレークを奪って6-3で取り返す。

勝負の第3セット、序盤は互いにチャンスを与えず、キープが続く。拮抗を破ったのはティエム。第5ゲーム、バウティスタ・アグのファーストサーブが入らず。ダブルフォールトも犯すなどで、ティエムが15-40とチャンスを迎える。1本では決められなかったものの、続くポイント、片手バックのダウン・ザ・ライン強打で崩してポイント。ブレークすると、その後はブレークポイントを与えず。6-4で締めて8強入りを決めた。ティエムの準々決勝進出は、昨年5月のATPマスターズ1000「マドリード大会」以来。

試合後、ティエムは「明日も試合ができるのがうれしいね。(1回戦で)エミルに勝って、世界のベストプレーヤーと戦える自信がついてきている。そして、今日はロベルトにも勝てた。彼はいつもタフな相手だし、接戦になると予想していたし、それを望んでいた。タイブレークで第1セットを取った時には、『今日は勝てるぞ』と自分に言ったんだ。試合終了までその信念を持ち続け、第3セットは本当に良いプレーができたよ。これはプロセスなんだ。2人のトッププレーヤーに勝てたんだから、間違いなく(良い状態が)戻ってきたと言える。まだ途中だけど、正しい方向に進んでいると思うよ」と自信を取り戻してきていると語っている。

2020年のUSオープンで初のグランドスラム制覇を成し遂げているティエムは、昨年6月に右手首の怪我でツアーから離脱。今年3月に復帰を果たしたものの、7大会連続で初戦敗退。今月5日、ATPチャレンジャーツアー「ザルツブルグ・オープン」(オーストリア・ザルツブルグ)で復帰後初勝利を挙げ、今大会で約1年2ヵ月ぶりのツアー勝利を果たしている。

続く準々決勝、ティエムは第8シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン/同34位)と初対戦する。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録