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2022.07.20

選手情報

フォニーニ、通算400勝もベデネと一触即発のシーンが発生[ハンブルク・ヨーロピアン・オープン]

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記念すべき勝利の後、言い争いが勃発

現地7月19日、ATP500「ハンブルク・ヨーロピアン・オープン」(ドイツ・ハンブルク)シングルス1回戦、ファビオ・フォニーニ(イタリア/世界ランク61位)は、プロテクトランキングで出場のアルヤズ・ベデネ(スロベニア/同285位)に6-3、3-6、7-6(5)で勝利。これツアー通算400勝となったものの、試合終了直後からベデネと一触即発の言い合いが発生。記念すべき勝利は、玉に瑕となってしまった。

【動画】“一触即発!!”フォニーニとベデネが言い争ったシーンをチェック

第1セットは互いにキープが続く展開に。ベデネのサービスゲームの第6ゲーム、フォニーニが見事なバックハンドロブを決めてブレークチャンスを握ると、ミスを引き出してブレーク。そのまま6-3でセットを先取する。しかし、第2セットは1ブレークずつで迎えた第8ゲーム、スマッシュがネットするなどフォニーニにミスが出てブレークを許し、ベデネが取り返して最終セットへ。

勝負の最終セット、第1ゲームでベデネにブレークチャンスはあったものの、あと1本を許さずタイブレークへ。ここで集中力をアップしたフォニーニ。着実にミニブレークを奪うと、7-6(5)で接戦をものにした。

記念すべきツアー通算400勝、本来ならば拍手で称えられるシーンだが、予想外のことが起こる。ネットを挟んで握手したシーンでベデネがフォニーニに何かを言う。すぐにベデネはアンパイアに握手しに向かって終わりに見えたが、フォニーニに何かを言われて振り返り、両者は肩をぶつけ合いながらの言い合いに。たまらず、アンパイアが2人の間に割って入って止めようとするが、言い争いは止まらず。

ベデネはサーブの判定について言っているらしく、フォニーニは移動してボールが落ちた場所を示してベデネに言い返す。言い争いは2分ほど続いたが、最後はフォニーニが“もう良い”とばかりにベンチに戻って終了となった。ベデネは、最終セットのタイブレーク1-1でセンターにサーブを打ってわずかにフォールトに。審判にボールの跡を確認してもらっているが、そのタイミングでフォニーニは何かを言っている。

通算400勝を達成したフォニーニは試合後、ATPの取材に対して、「35歳となった今、自分にとってこれは大きな節目だよ。本当にうれしいよ。新型コロナウイルスとケガによって、最近は私のキャリアでも一番タフな時期を迎えている。キャリアの終盤だと言えるだろう。最大の夢は、以前と同じように楽しみ、痛みなく走り、最後まで戦い抜くこと。難しいとは思うが、どうなるか様子を見てみたいね」と苦しい時間の中で、うれしい節目の勝利だと語っている。

続く2回戦、フォニーニは第7シードのカレン・カチャノフ(同26位)と対戦する(過去1勝2敗)。


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写真=田沼武男