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2022.08.10

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セリーナに憧れ、背中を見て育った18歳のガウフ「私の意見では文句なしのGOAT」

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Photo by Getty Images

ガウフ、同じ黒人女性として活躍する姿に「間違いなく大きな助けになった」

女子世界ランク11位でアメリカの18歳、ココ・ガウフは、引退の意向を示した元女王セリーナ・ウイリアムズ(アメリカ)について衝撃的なニュースだったとし、同じ黒人女性で残した功績を称え、「私の意見では文句なしのGOAT(史上最高の選手)」と語った。

【動画】引退の意向を示したセリーナ・ウイリアムズ 「ナショナル・バンク・オープン」1回戦ハイライト

現在開催中の「ナショナル・バンク・オープン」(カナダ・トロント/WTA1000)に出場中のガウフは、引退を示唆したセリーナについて、「彼女はずっとプレーしてきたの、私の人生そのもの」とセリーナの背中を見て、成長してきたとコメント。

「彼女がキャリアを通じて残した遺産は、他の選手には触れることができないものだと思うし、さらに多くの世代にインスピレーションを与えることができるもの」と成し遂げてきた偉業を称えた。

ただ一つ残念だと言うのは、セリーナとの対戦がまだないこと。「彼女と対戦することをずっと望んでいたからちょっと悲しい。シンシナティやUSオープン、あるいはこの大会でのドローがうまくいって対戦できることを望んでいるわ(「ナショナル・バンク・オープン」では決勝で対戦の可能性)。それが私の目標の一つでもあるからね」とわずかな希望を残し、対戦を待ち望んだ。

また、同じ黒人女性としてテニス界で活躍してきた姿に、「私は、彼女を見て育った。それが、私がテニスをする理由よ。テニスは白人が多いスポーツだから、間違いなく大きな助けになった。なぜなら、自分と同じような容姿の人がゲームを支配しているのを見たから。だから、自分も勝てるんだと思えたの」とテニスを続けるうえでの支えになっていたという。

1998年の全豪オープンでグランドスラムデビューを果たしたセリーナは、1999年のUSオープンをわずか17歳11ヵ月で制覇すると、その後も姉のビーナスとともにタイトルを争う場面もありながら、積み重ねたグランドスラム優勝は歴代2位となる23度。ツアー通算96勝(うちダブルス23勝)と4つの金メダルを獲得し、男女で唯一の単複でゴールデンスラムを達成して“GOAT(史上最高の選手)”の呼び声高い。

ガウフも「もし、彼女が23回グランドスラムを勝っても、ひどい人間だったら私は彼女をGOATとは思わない。彼女の人間性とコート外で平等のために戦うこと、私のような若い選手のために戦うこと、彼女が導き続けることが私にとってのGOATだと思う。彼女が直面した逆境を乗り越え、成し遂げたことをできる人は誰もいない。私の意見では文句なしのGOATね。まぁ、それは意見ではなく事実だと思うけど(笑)」と、コート内外において圧倒的な存在だったとした。

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