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2022.08.18

選手情報

テニス日本代表新監督が発表! 女子はツアー通算44勝の杉山愛氏、男子は添田豪が全日本選手権で引退し監督就任

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今年いっぱいで現役を引退し、デビスカップ新監督に就任する添田豪

男子は添田豪、女子は杉山愛氏が日本代表監督に就任

8月18日、日本テニス協会は2023年以降の男子国別対抗戦デビスカップ(デ杯)、女子国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ(BJK杯)の日本代表監督を発表し、男子は添田豪、女子は杉山愛氏が就任。任期は来年から2026年までの4年で、今年12月の国内合宿から始動する。

【画像】「頑張っていきます!」と綴った添田豪のSNS

日本テニス協会の強化育成本部長の土橋登志久氏は選出について、デ杯およびBJK杯に出場経験があること、自己最高ランキングが100位以内であること、コーチ資格を取得していることの3つのうちいずれかを満たしていることを条件に、選手の意見を尊重し候補を選出。最終的に2人に決まったという。

現デ杯代表監督の岩渕聡氏の後任を務めることとなった37歳の添田は、2012年に世界ランク47位を記録。日本代表には2005年に初選出されると、2015年まで11年連続で日本代表メンバーに名を連ね、シングルスでは歴代3位の24勝を挙げた。

現在、世界ランク448位だが今シーズン序盤は、200位台をキープしていた。しかし、全仏オープン、ウィンブルドンの予選に出場できなかったことで引退を考えていたという。その時、新たなモチベーション、チャレンジとして浮上したのがデビスカップの監督で、自ら立候補。今年10月に開催予定の全日本テニス選手権を最後に現役を退き、代表監督に就任することとなった。

添田氏は、「自分のデ杯での経験上、良いプレー、良い結果をもたらす時というのは気持ち的にもポジティブで、緊張感から逃げずに戦った時。その部分を戦う選手に伝えていきたい」と自身の経験も踏まえて、チーム作りをしていきたいとコメント。「今の若い選手たちにとって、強い日本というのを作っていきたい。特にトップで戦っている選手たちは優勝する潜在能力がある。デ杯優勝という目標に向かって頑張っていきたい」と意気込んだ。

また、BJK杯現日本代表監督の土橋氏の後任となった杉山氏は、ツアー通算44勝(うちダブルス38勝)で、自己最高ランクはシングルス8位、ダブルス1位を記録。グランドスラムでは、シングルスでベスト8、ダブルスで3度の優勝、混合ダブルスでもUSオープンを制すなど輝かしい成績を残した。また、1994年のウィンブルドンから2009年USオープンまで62大会連続でグランドスラムシングルス出場を果たし、女子では現役のアリーゼ・コルネ(フランス)と並び歴代最長である。

「このチームのために、この監督のために戦いたい」と思わせる魅力あるチームを作り上げたいと語った杉山氏。1996年のフェド杯(旧称)で伊達公子氏、沢松奈生子氏、長塚京子氏らとともに強豪ドイツを破ってベスト4入りした経験も踏まえ、選手と良いコミュニケーションをとり、信頼関係を築いていくことが第一だとした。

その中、チームの底上げになるのが、元世界ランク1位の大坂なおみ(フリー/世界ランク39位)の存在。「日本ではNo.1なので彼女の気持ちや団体戦にかける思いというのを尊重したい。だけれども、彼女が出てくれたらチームにとっては大きな力になるので交渉していきたい」とした。

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写真=山岡邦彦 Photos by Kunihiko Yamaoka