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2022.08.30

選手情報

元US王者ティエムが初戦敗退、好ショットも見せるもカレーニョ・ブスタに軍配[USオープン]

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カレーニョ・ブスタがティエムを下して2回戦へ

現地8月29日、USオープン男子シングルス1回戦、第12シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン/世界ランク15位)と2020年大会覇者のドミニク・ティエム(オーストリア/同211位)が対戦。初日屈指の好カードは、先手を取ったカレーニョ・ブスタが優位に試合を運んで7-5、6-1、5-7、6-3で勝利した。

【動画】ティエムの記者会見&技ありスライスウィナーをチェック

昨年6月に右手首を負傷して長期離脱を強いられ、今年3月にチャレンジャー大会で復帰したものの、7大会連続で初戦敗退と苦しんだティエム。7月に出場した3つのツアー大会でベスト4が1度、ベスト8が2度と勝利を重ねると、USオープン前週の「ウィンストンセーラム・オープン」(アメリカ・ウィンストンセーラム/ATP250)で約1年3ヵ月ぶりとなるハードコートでの白星を上げてベスト16。

上り調子のティエムと第12シードのカレーニョ・ブスタの対戦とあって、タフな試合になると予想された。

試合はカレーニョ・ブスタのサービスゲームからスタート。開始から長いラリーが続く展開となると、バックハンドのダウン・ザ・ラインへのウィナーなど良いショットが続いたティエムがいきなりブレークに成功する。

粘り強さが身上のカレーニョ・ブスタは、第3ゲームをラブゲームでキープし、リターンゲームでプレッシャーをかけていく。第4ゲームでは15-40のチャンスをものにできなかったが、第8ゲームでブレークバックに成功。4-4とイーブンに戻すと、第10ゲームで15-40とセットポイントを握る。ここはティエムにキープされてしまったが、第12ゲーム、30-30からティエムの連続ミスを引き出してブレークに成功。7-5でセットを先取した。

第2セット序盤、ショットの精度が落ちたティエムは立て続けにブレークを許して0-5とされる。第6ゲーム、ブレークポイントを握られたところからキープしたものの、このセットも1-6で落とす。

巻き返しを図りたいティエム、第3セットに入ると再びショットの精度がアップする。1ブレークずつ奪い合ったあと、第6ゲームでブレークしたティエムは、5-3でサービング・フォー・ザ・セットを迎えた。しかし、ここで取りきれない。0-40から1本凌いだものの、またもブレークバックされてしまう。それでも第11ゲームを苦しみながらキープして6-5とすると、続くゲームではショットが冴えてブレークに成功して7-5。やっとの思いでセットを奪取する。

しかし、これが最後の見せ場に。第4セット第2ゲームでブレークチャンスを迎えるもミスが出てキープされると、2ブレークを許して万事休す。カレーニョ・ブスタが6-3で締めて勝利した。

惜しくも敗れたティエムだが、試合後の会見では「試合全体を通して、まったく悪くなかったと思う。強度とショットの面では、パリ(全仏)以来最高のものだよ。この試合は良い手応えを感じるものだった」とポジティブなコメントを残している。

勝利したカレーニョ・ブスタは続く2回戦で、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/同47位)と対戦する。



■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)

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