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2022.08.30

選手情報

元世界3位のワウリンカ、第2セット終了後に途中棄権「まだ良い結果が残せると信じている」と前を向く[USオープン]

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2セットダウンとなったところで棄権を申し出たワウリンカ

現地8月29日、USオープン男子シングルス1回戦、2016年大会王者のスタン・ワウリンカ(スイス/世界ランク295位)は、ラッキールーザーで出場のコタランタン・ムーテ(フランス/同112位)と対戦。ワウリンカは4-6、6(7)-7と2セットダウンとなったところで棄権を申し出て試合終了に。試合後の記者会見では「まだ良い結果が残せると信じている」と語った。

【動画】ワウリンカ1回戦ハイライト&記者会見の様子をチェック

今年の全仏オープン1回戦で対戦している両者。その際は、ワウリンカが6-2、3-6、6(2)-7、3-6で逆転負けを喫し、「これは今の自分の姿を映す鏡」と前向きにコメントしている。リターンマッチとなった今回の対戦、ワウリンカとしては負けられない試合となった。

第1セットは第1、第3ゲームとサーブから良い展開を作ってキープしたワウリンカだったが、第5ゲーム30-30から連続ミスで先にブレークを許す。その後、1ゲームずつブレークを奪い合う形となって4-6でセットを落とす。

続く第2セットはより拮抗した展開に。互いにブレークポイントを握るも取りきれず、タイブレークに突入。ミニブレークを奪い合う中で、ワウリンカは2度セットポイントを握るが、あと1本が遠い。逆に7-8とセットポイントを握られると、ムーテのフォアハンドに対して放ったバックハンド・スライスがネットとなり、6(7)-7で第2セットも失った。ここでワウリンカが棄権を申し出て試合終了となった。

記者会見の冒頭、「タフな2セットだった。思うようなプレーができなかった。ちょっと苦しくて、試合を中断せざるを得なかった」と語ったワウリンカに対して、記者から引退についてどう考えているかと質問が飛ぶ。

ケガから復帰を目指す38歳の選手に対して、手厳しい質問だが、ワウリンカは「自分のことを言えば、エンディングに近づいていることは確かだ。1年以上ケガをしていて、身体的にもテニス的にも復調するのに時間がかかっている。それでも、私はまだこのゲームが大好きだし、もう少し競技を続けたいと思っている。プレーやフィーリングは良くなってきていると感じているんだ。試合に勝てるようになるのもすぐだと思っている。それは間違いない。まだ良い結果が残せると信じている。だからこそ、もう少し戦っていくつもりだよ」と、もう少しで勝てるようになるはずだと確信していると語っている。

昨年、左足を手術したワウリンカは、今年3月のチャレンジャー大会で1年ぶりに実戦復帰を果たしたものの、これまで3勝9敗という苦戦している。“まだ良い結果が残せると信じている”と語るワウリンカ、その挑戦をしかと見届けたい。



■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)

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写真=田沼武男