2022.08.30

ハレプまさかの初戦敗退。予選勝者の世界124位、スニグルが強気のフラットで番狂わせを起こす[USオープン]

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写真提供：ゲッティイメージズ

低く速いフラットを武器にハレプを撃破したスニグル

現地8月29日、USオープン女子シングルス1回戦、第7シードのシモーナ・ハレプ(ルーマニア／世界ランク7位)と予選勝者のダリア・スニグル(ウクライナ／同124位)が対戦。試合開始から攻めのテニスを展開したスニグルが、6-2、0-6、6-4でハレプを破るという番狂わせを起こした。

【動画】ハレプ対スニグル1回戦ハイライト&スニグル勝利の瞬間を見る

予選決勝で日比野菜緒(ブラス／同199位)を下して本戦入りを果たしたスニグルの武器は、フラット系のスピードボール。試合開始からその武器を繰り出していくと、第1ゲーム、第3ゲームとハレプのサービスゲームをブレークして3-0とする。

巻き返したいハレプは第4ゲーム、攻撃的リターンで応戦してブレークバックを果たすが、続くサービスゲームでは変わらず、速く低いショットに手間取って3度目のブレークを許してしまう。これで2ブレークアップとしたスニグルが、自身のサービスゲームを着実にキープして6-2でセットを先取する。

セット間にトイレットブレークを取ったハレプは第2セット、ショットがコート深くに決まり出す。すると第2ゲームでブレークに成功。これでリズムを掴んだハレプは、スニグルを押し込み、走らせて攻撃的ショットを封じ、第4、第6ゲームでもブレークに成功。6-0でセットを奪い返す。

勝負の最終セット、スニグルのショットが再び勢いを取り戻して第1ゲームでブレークに成功する。フラストレーションを露わにしたハレプ、第3ゲームを良い形でキープして持ち直したかに見えたが、第5ゲームでラリーの主導権を握られて0-40とトリプルのブレークポイントを迎える。このピンチでも攻めのショットで2本凌いだものの、キープすることはできず。痛い2ブレーク目を奪われてしまう。

チェンジオーバーでは、頭からタオルを被って集中力をキープしようとするスニグルは、左右に鋭いフラットを配球してキープを続ける。しかし、5-2で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチ、ショットが消極的になってブレークされてしまう。直後のリターンゲームで15-40とマッチポイントを握ったが、ここからハレプにキープを許す。続くサービスゲームでも0-30に。流れを手放したかに思えたが、ここから強気のショットを続けてキープに成功。最終セット6-4、ノーシードのスニグルが第7シードを倒すという番狂わせを起こした。

■USオープン2022
・大会日程／2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地／USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額／6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金／260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス／ハードコート(レイコールド)

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