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2022.09.06

選手情報

ナダルは4回戦敗退。グランドスラムでの連勝は22でストップ「再び戦える準備ができたらコート戻ってくる」[USオープン]

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ナダル、世界26位ティアフォーから主導権握れず敗戦

現地9月5日、USオープン男子シングルス4回戦が行われ、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク3位)は、第22シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同26位)に4-6、6-4、4-6、3-6で敗れ、グランドスラムの連勝は22でストップ。試合後の会見では、「言い訳できない」「僕が悪い試合をし、彼がいい試合をしたというだけ」と語った。

【動画】ナダル、スタンディングオベーションを受けてコート去る&マッチハイライト

ウィンブルドンで腹部を負傷し、前哨戦で初戦敗退を喫したナダル。試合を重ねることができず今大会を迎えると、初戦から第1セットを落とし、徐々にギアを上げる姿が見られたが、この日は最後までティアフォーに抑え込まれた。

両者の対戦成績は、2勝0敗でナダルが勝ち越し。ティアフォーは1セットも奪うことができていなかった。だが、この日の第1セットは互いにサービスキープしていた第7ゲームで、確実なリターンを見せたティアフォーが、テンポの速いストロークでナダルに時間を与えずブレークに成功。このままピンチを迎えることなく、6-4でティアフォーがナダルから初めてセットを奪った。

第2セットも競った展開となり、互いにサービスをキープ。セット終盤の第10ゲームでナダルが、この試合初めてブレークポイントを握ると、ティアフォーのサーブがダブルフォールトとなり6-4でナダルがセットを奪い返す。

それでもクリーンにボールを捕らえるティアフォーからナダルは主導権を握れず。第3セットを4-6で落とし、第4セットは先にリードを奪ったが、1-3から5ゲームを連取されて敗戦。グランドスラムの連勝は22でストップした。

試合後、ナダルは「違いは簡単だ。僕が悪い試合をし、彼がいい試合をしたというだけ。僕は高いレベルのテニスを長く続けることができず、自分の動きの速さも足りなかった。彼が早い段階で何度もボールを打ってきたから、押し返すことができなかったんだ」とコメント。

「言い訳できないよ。正直なところ、前週はよく練習ができていたけど、大会がスタートしたらレベルが下がってしまった。この2、3ヵ月、いろいろな面で精神的な問題が起きてしまったんだ、たぶんね。でも、そんなことはどうでもよく、USオープン4回戦で自分より優れた選手と対戦したということだ」と敗戦を受け入れた。

精神的な面というと、ナダルの妻であるマリア・フランシスカ・ペレロさんは妊娠中で、スペイン・マヨルカ島に入院していることがスペインメディアに報じられている。不安を抱えた中で大会を戦ったナダルは、9月23日~25日にイギリス・ロンドンで開催される「レーバーカップ」の出場者に名を連ねているものの、「自宅に戻らなければいけないね。物事や人生を整理する必要があるし、いつ戻れるかわからない。精神的な準備をしようと思っているし、再び戦える準備ができたらコート戻ってくる」と、ツアーの再始動は未定だとした。


■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)
・使用球/[男子]ウイルソン「USオープン・エキストラ・デューティ」、[女子]ウイルソン「USオープン・レギュラー・デューティ」

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma