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2022.09.16

選手情報

ナダル、史上最大のライバルであり友人のフェデラー引退に「この日が来なければよかったのに」

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ナダル、フェデラーの引退発表にメッセージ

9月15日、世界中に大きな衝撃が走ったロジャー・フェデラー(スイス)の現役引退発表。グランドスラム通算20度の優勝を誇り、“GOAT(史上最高の選手)”の呼び声高い偉大な選手に、最大のライバルであったラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク3位)も自身のSNSでメッセージを送った。

【動画】数字で振り返るフェデラーの歴史&全103度の優勝でトロフィーを掲げた瞬間

2000年代から共にテニス界のトップを走り、共にテニスのレベルを上げたと言っても過言ではない両者。ナダルは友人であり、最大のライバルだったフェデラーへの思いを綴った。

「この日が来なければよかったのにと思う。僕個人にとっても、世界中のスポーツ界にとっても悲しい一日だ。この数年間、コート上でもコート外でもたくさんの素晴らしい瞬間をあなたと共有できたことは、喜びであると同時に光栄なことで特権でもあった」

「これからも一緒に過ごす時間はたくさんあるし、一緒にやることもたくさんあるだろう。今は、奥さんのミルカ、子供たち、家族と一緒にこれからのことを楽しんで、幸せになってほしいと心から願っている。レーバーカップのロンドンで会おう」

フェデラーとナダルが、初めてコート上で相まみえたのは2004年3月のATPマスターズ1000マイアミ大会3回戦。前年の2003年にウィンブルドンでグランドスラム初優勝を果たし、2004年も全豪オープンで優勝して世界ランク1位に立っていたフェデラーと、当時17歳にしてすでに世界ランク34位に位置していたナダルの対戦は、6-3、6-3でナダルに軍配が上がる。

それから2019年のウィンブルドン準決勝まで15年以上にわたって2人のライバル関係は続いた。通算40度の対戦のうち、24回も決勝での対戦した両者の対戦成績は、フェデラーの16勝24敗。史上最多8度のウィンブルドン制覇を成し遂げた芝コートやハードコートでは、14勝10敗と勝ち越したものの、クレーコートで無類の強さを発揮したナダルに2勝14敗と負け越している。

最後の戦いとなったのは、2019年のウィンブルドン準決勝。フェデラーが得意の芝コートでナダルを7-6(3)、1-6、6-3、6-4で下し、最後の勝利を挙げた。

そして、フェデラーの現役最後の舞台となるのが、イギリス・ロンドンで行われる「レーバーカップ」(9月23日~25日)。“BIG4”として長きにわたり、テニス界のトップにいたナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同7位)、アンディ・マレー(イギリス/同43位)らと敵としてではなく、同じチームメイトとして出場する。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma