close

2022.09.16

選手情報

フェデラー引退声明全文、「私は地球上で最も幸運な人間の一人だ」

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

「私は、自分が地球上で最も幸運な人間の一人だ」と綴ったフェデラー

「私は地球上で最も幸運な人間の一人だ」と綴ったフェデラー

9月15日、ロジャー・フェデラー(スイス)はSNSを更新。9月23日〜25日にイギリス・ロンドンで開催されるレーバーカップを最後に引退すると発表した。メッセージの中でフェデラーは友人、対戦相手、そしてファンにお礼を綴ったうえで、体が限界だと告白。「ほろ苦い決断」としながらも、「私は地球上で最も幸運な人間の一人だ」と綴っている。以下がメッセージ全文である。

【画像・音声】フェデラーの引退声明&音声をチェックする


私のテニスファミリーへ、そしてその向こう側へ。

テニスが長年にわたって私に与えてくれたすべての贈り物の中で素晴らしいものは、その道のりで出会った友人や対戦相手、そして何よりもこのスポーツに命を与えてくれるファンの人たち。今日は、皆さんといくつかのニュースを共有したいと思う。

知ってのとおり、この3年間、私は怪我や手術という困難に遭遇してきた。そして、競技者として完全な形で復帰するために、懸命に取り組んできた。しかし、私は自分の体の能力と限界も知っているし、最近のメッセージははっきりしていた。私は41歳で、24年間で1500試合以上出場してきた。テニスは、夢見た以上に私を寛大で、そして今、競技生活を終えるべき時をはっきりさせなければいけない。

来週ロンドンで行われるレーバー・カップが、私にとって最後のATPイベントとなる。もちろん、これからもテニスをするつもりだが、グランドスラムやツアーではない。

ツアーが私に与えてくれたもののすべてがなくなるのは恋しくなるだろうから、これはほろ苦い決断だ。でも同時に、祝うべきこともたくさんある。私は地球上で最も幸運な人間の一人だ。私はテニスという特別な才能を与えられ、想像もしなかったようなレベルで、はるかに超える期間においてテニスをすることができた。

特に、1分1秒を共に生きてきた素晴らしい妻、ミルカに感謝したいと思う。決勝戦の前には私を勇気づけ、妊娠8ヵ月以上でも数え切れないほどの試合を観戦し、20年以上にわたってチームとの道中で私のミスも耐えてくれた。また、私を支えてくれている4人の子供たちにも感謝したい。スタンドから応援してくれる家族の姿は、私の一生の宝物だ。

また、愛する両親と親愛なる姉にも感謝したい。そして、私を正しい方向へ導いてくれた元コーチの皆さん、本当にありがとうございました。若い選手だった私を信じて、理想的なスタートを切ってくれたスイステニスにも。

イワン、ダニ、ローランド、そして特にセヴェとピエール。彼らは私に最高のアドバイスを与え、いつもそばにいてくれた。また、17年以上にわたって私のビジネスをクリエイティブにマネジメントしてくれたトニーにも感謝します。皆さんは本当に素晴らしく、みんなと過ごす時間がとても好きだった。

そして、私たちをいつも親切に迎えてくれたATPツアーのチームや大会の皆さんにも感謝したい。

また、コート上のライバルたちにも感謝したいと思う。幸運にも、一生忘れられないような壮絶な試合をたくさんすることができた。我々は正々堂々と、情熱と激しさを持って戦い、私は常にテニスの歴史に敬意を表し最善を尽くした。非常にありがたいことだと感じている。互いに切磋琢磨し、ともにテニスを新たなレベルへと押し上げたんだ。

そして何よりも、私の信じられないようなファンに対して、特別な感謝を捧げなければならない。君たちがどれほど私に力と信念を与えてくれたか、決して知ることはないでしょう。満員のスタジアムやアリーナを歩く感動は、私の人生の中で大きなスリルのひとつとなった。君たちがいなければ、これらの成功は喜びとエネルギーで満たされるどころか、むしろ孤独に感じられたことだろう。

この24年間のツアーは、信じられないような冒険でした。24時間で終わってしまったように感じることもあるが、とても深く、魔法のようで、すでに一生涯を生きてきたかのように思えるほどだ。40ヵ国以上の国々で皆さんの前でプレーできたことは、私にとって計り知れない幸運だった。笑ったり泣いたり、喜びや痛みを感じたり、そして何より、信じられないほど生きていることを実感してきた。忙しいスケジュールの合間を縫って私のプレーを見に来てくれたり、世界中で応援してくれたりと、生涯の友となり得る多くの素晴らしい人たちに出会った。本当にありがとう。

テニスが好きになったのは、故郷のバーゼルでボールキッズをしていた頃だ。不思議な気持ちで選手たちを見ていたものだ。彼らは私にとって巨人のようなもので、いつしか夢を見るようになった。そして、その夢は私をさらに努力させ、自分を信じるようにさせたんだ。いくつかの成功は私に自信をもたらし、今日に至る最も素晴らしい旅へと導いていった。

だから、スイスのボールキッズの夢を叶えてくれた世界中の皆さんに、心からお礼を言いたい。

最後に、テニスという競技へ。私はあなたを愛していますし、決してあなたから離れることはありません。

ロジャー・フェデラー

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男

注⽬の記事PICK UP