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2022.09.27

選手情報

元世界3位ティエム、トップ100復帰へ「一番大事なことは、戦い続けること」。2回戦で好調チリッチと対戦[テルアビブ・ウォーターゲン・オープン]

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ティエム、逆転勝利で世界16位チリッチとの2回戦へ

現地9月26日、「テルアビブ・ウォーターゲン・オープン」(イスラエル・テルアビブ/ATP250)シングルス1回戦が行われ、元世界ランク3位のドミニク・ティエム(オーストリア/世界ランク173位)が、ラスロ・ジェレ(セルビア/同72位)を5-7、7-6(3)、6-4の逆転で下し、2回戦に進出。「一番大事なことは、戦い続けること」とトップ100に戻るためのプレッシャーを味わっているとした。

【動画】ティエムが2時間41分のフルセットマッチを制して2回戦へ! マッチハイライト

この日の試合、第1セットを5-7で落としたティエムだが、第2セットは互いに1度ずつブレークして迎えたタイブレークに突入。ミニブレークを許さず、3-3から4ポイントを連取してセットを奪い返す。これで勢いが出て、最終セットは自身のミスにいら立ちを見せるジェレに対し、第3ゲームで6度目のブレークポイントをものにしてリードを奪うと、ピンチを迎えることなくサービスキープを続けて逆転勝ちを収めた。

大会公式サイトには、試合後のティエムのコメントが掲載。「難しい試合、タフなチャレンジだった。フランスでの2週間とはコンディションが違うし、ラスロ(ジェレ)との前回の試合も2セットで負けていたからね。第1セットを失ったけど、ターニングポイントは間違いなく第2セットのタイブレークだった。その後はトリッキーなゲームもあったけど、自信を持てるようになった。2回戦に進出できたことがとてもうれしいよ」と述べている。

今季、ティエムは右手首の怪我から3月に復帰したものの、7連敗と3ヵ月も勝ち星のない苦しい時間を経験。それでも、7月以降は勝ち星を重ね、徐々に調子を上げている。その中で今シーズン中の目標としているのが、トップ100に入ること。

「一番大事なことは、戦い続けること。そして時には今日みたいにハードに戦うことだね。これで今シーズン16勝15敗となったけど、すべては0勝7敗から始まった。ポジティブな兆候だよ。プレーは良くなっているけど、練習から試合への移行がうまくいかないときもある。試合ではまだ緊張してしまうんだ。今シーズン中にトップ100に入ることが目標だけど、そのためには試合数とポイントが必要。長い間味わうことのなかったプレッシャーだよ」と、初めてトップ100を突破した2014年2月以来の壁を乗り越えていきたいと語った。

2回戦でティエムは、第2シードのマリン・チリッチ(クロアチア/同16位)と対戦。過去4戦全勝としている相手だが、2年前の全仏オープン時はティエムが世界ランク3位で、チリッチは40位。さらにUSオープンでは優勝したカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)とも5セットマッチを戦っていることから、「彼は素晴らしいシーズンを送っている。調子が良いいと思うけど、僕もチャレンジしていきたい」と挑戦者として戦いたいとした。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma