close

2022.10.06

選手情報

〈フェデラーGS20勝プレイバック15〉歴代単独1位となる、15個目のグランドスラム・タイトル獲得!/2009年ウィンブルドン [リバイバル記事]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

フェデラーが獲得したグランドスラム20勝(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)を一つずつプレイバック(写真は2009年ウィンブルドン)

2009年ウィンブルドン
歴代単独1位となる15個目のGSタイトル!

9月23日、イギリス・ロンドンにて開催されたレーバーカップを最後に現役引退したロジャー・フェデラー(スイス)。フェデラーがこれまで達成したグランドスラム優勝20回(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)を、当時の写真とともに振り返る。

※『テニスクラシック・ブレーク』2009年11月号別冊付録に掲載したものを再編集した記事になります

【動画】2009年ウィンブルドン決勝「フェデラー×ロディック」ハイライトをチェック!

【当時の写真】2009年ウィンブルドン優勝を決めた瞬間や当時のプレー写真はこちら

前年のウィンブルドン決勝戦では、「これでBBCは、今後(ビヨン・)ボルグ対(ジョン・)マッケンローの試合を流さなくてもよくなった」と言われるほどの名勝負をラファエル・ナダル(スペイン)と演じて敗れ、ウィンブルドン6連覇の夢を砕かれたフェデラー。しかしこのウィンブルドンでは、そのナダルがヒザの故障で出場辞退を表明したことで、フェデラーは絶対的な優勝候補という前評判だった。

それでも一抹の不安はあった。「私はまだ精神的に圧倒され、疲れ果てている。認めるのは難しいんだけれど、すぐに次の大会で全力を尽くすことはできないし、100%の準備ができていない状態でケガをする危険も冒したくない。休息と回復が必要なんだよ」とフェデラーが言うように、全仏オープン後、一度も芝の大会に出ることなくこのウィンブルドンに臨んでいたこと。その間にアンディ・マレー(イギリス)が前哨戦のクイーンズ大会で優勝し、地元の声援も受けて一気にフェデラーをも倒すことのできる優勝候補として名が挙がっていた。

しかしいざ大会が始まると、フェデラーは絶好調。順調に勝ち進むと、4回戦では全仏オープン決勝でも戦ったロビン・ソダーリング(スウェーデン)にストレート勝ち。続く準々決勝では211cmの長身から打ち下ろす破壊力抜群のサーブを武器とするイボ・カルロビッチ(クロアチア)、準決勝では全仏オープンで苦戦したトミー・ハース(ドイツ)をともにストレートで下す快進撃を見せる。

そして、このフェデラーと決勝で対戦したのが、アンディ・ロディック(アメリカ)だ。ロディックは準決勝で地元の大声援を受けるマレーを下して、4年ぶり3回目のウィンブルドン決勝進出。「昨年は2回戦で負けて本当にツライ数週間を過ごしたよ。でも、その後、いろいろ悩むのをやめて本当に一生懸命テニスに打ち込んだんだ。成功するためなら食事や睡眠について何でもやったよ」と言うように、意識を変えて臨んだ成果が決勝進出という形で実を結んだ。

しかし、ロディックの対フェデラー戦の戦績は過去2勝18敗と、あまりにも分が悪い。そのため“今回もフェデラーがあっさり勝つのでは”という予想が多かったが、試合が始まると、序盤からサーブ&ボレーで積極的に攻めてチャンスをものにし、第1セットを先取したのはロディック。そのロディックは第2セットに入っても集中力を切らさず、タイブレーク6-2とリードし、2セットアップのところまであと一歩に迫る。だが、ここからフェデラーが驚異の6ポイント連取の逆転で第2セットを奪い返すと、再びタイブレークまでもつれた第3セットもフェデラーがもぎ取った。

こうしてフェデラーがセットカウント2-1とアップした時点で、これまでのロディックであれば集中力を切らしてズルズルと負けていただろう。しかし、この時のロディックは諦めなかった。武器であるサーブをフェデラーのボディーに入れるなどして攻撃の幅を広げ、第4セットを6-3で奪い返したのだ。

そしてファイナルセット。お互い高い集中力のままサービスキープが続き、タイブレークのないこの最終セットのスコアは、なんとゲームカウント14-14まで進む。延々に続くかと思われたが、ロディック・サーブの第30ゲームで、ロディックが比較的簡単なフォアを2本続けてミスし、ゲームセット。その瞬間、フェデラーは大きくジャンプして拳を突き上げ、6度目となるウィンブルドンでの優勝と歴代1位となる15個目のグランドスラム・タイトルを手に入れた。

これでフェデラーは、2003年ウィンブルドンでグランドスラム初優勝を遂げてから、わずか6年で15個のグランドスラム・タイトルを獲得。ピート・サンプラス(アメリカ)さんが14個目のタイトルを獲得したのが初優勝から12年かかったことに比べると、いかに偉大な記録であるかが分かる。

●グランドスラム・タイトル獲得数(2009年当時)
15個:ロジャー・フェデラー(スイス)
14個:ピート・サンプラス(アメリカ)
12個:ロイ・エマーソン(オーストラリア)
11個:ビヨン・ボルグ(スウェーデン)、ロッド・レーバー(オーストラリア)
※この後、ラファエル・ナダル(スペイン)が22個、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が21個のグランドスラム・タイトルを獲得し、2022年現在ではフェデラーは3番目につけている

【2009年ウィンブルドン/フェデラーの試合結果】
決勝/対A.ロディック(アメリカ) 5-7 7-6(6) 7-6(5) 3-6 16-14
準決勝/対T.ハース(ドイツ) 7-6(3) 7-5 6-3
準々決勝/対I.カルロビッチ(クロアチア) 6-3 7-5 7-6(3)
4回戦/対R.ソダーリング(スウェーデン) 6-4 7-6(5) 7-6(5)
3回戦/対P.コールシュレイバー(ドイツ) 6-3 6-2 6(5)-7 6-1
2回戦/対G.ガルシア・ロペス(スペイン) 6-2 6-2 6-4
1回戦/対Y-H.ルー(台湾) 7-5 6-3 6-2

【次の記事】〈フェデラーGS20勝プレイバック16〉負け越していたマレーを決勝で退け、父親になってから初のグランドスラム・タイトルを獲得!/2010年全豪オープン [リバイバル記事]



【前の記事】〈フェデラーGS20勝プレイバック14〉初の全仏オープン・タイトルを獲得! 史上6人目の生涯グランドスラム達成/2009年全仏オープン [リバイバル記事]

【関連記事】フェデラーのテクニックを解説した記事一覧はこちら

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=テニスクラシック

注⽬の記事PICK UP