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2022.11.08

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女王シフィオンテク、ツアー最終戦で準決勝敗退も「この瞬間を待っていた」とシーズン終了に安堵。来季へ「リラックスする」

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Photo by Getty Images

シフィオンテク、37連勝やツアー8度のタイトル獲得に「激しいシーズンだった」

女子世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)は、ツアー最終戦「WTAファイナルズ フォートワース」(アメリカ・フォートワース)準決勝で敗退となり、シーズンを終了。「最後までいいプレーができたことを誇りに思う」と振り返った。

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10月のWTA500サンディエゴ大会で優勝し、フィジカルとメンタルを整えて臨んだツアー最終戦。シフィオンテクは全勝でグループリーグを突破したものの、決勝トーナメント準決勝で過去4勝1敗のアリーナ・サバレンカ(同7位)に2-6、6-2、1-6で敗れ、最高の締めくくりとはならなかった。

だが、シフィオンテクは「正直なところ、この瞬間をずっと待っていたの。というのも、ゴールが見えていてもやる気をみなぎらせて毎試合準備するのは、かなり大変だった。負けたことは残念だけど、休みに入る。これは明るい面ね」と長いシーズンを終えたことに安堵した。

今年は、2月からシフィオンテクの独壇場となった。WTA1000ドーハ大会から全仏オープンなどを含む6大会連続でツアー優勝を果たし、2000年以降では最長のシングルスマッチ37連勝。3月に全豪オープンを制したアシュリー・バーティ(オーストラリア)が引退を宣言し、女王が不在となると、それにとって代わるようにシフィオンテクが絶対女王としてトップに立った。

3回戦で敗れたウィンブルドン後は、連戦の疲れからか結果が出ない大会もあったが、USオープンで3度目のグランドスラム制覇。シーズン8度の優勝は、2013年のセリーナ・ウイリアムズ(アメリカ)以来となり、ランキングでも1位を独走。2位とのポイント差を倍以上に広げて、シーズンを終えることとなった。

「今季はとても激しいシーズンだったし、最後までいいプレーができたことを誇りに思う」と、激動のシーズンを振り返ったシフィオンテクだが、来季へ向けてまずは体を休めることが先決。「リラックスするつもり。昨年は初めてすべてを切り離して、うまく回復することができた。常にプレーしていると、脳が競争に慣れてしまうから今年もそうしようと思う。プレシーズンの成果を発揮できるように、アドレナリンを抑え、リラックスして臨みたい。でも、練習することも大切。プレシーズンはいつも疲れ果てているような時期だから、派手に何かをしようというのは何も考えていない」として、フレッシュな体で来季をスタートさせたいとした。

ポイント面では守るべきものも多くなり、追われる立場となったシフィオンテク。メンタル面でもタフな場面が訪れるかもしれないが、来季もさらなる活躍を見せてくれるだろうか。

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