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2022.12.10

ジュニア選手

〈柳川高校・変化を恐れない名門2〉高校テニス部では異例! 新たにセンターコート&インドアコート建設予定【テニス強豪校紹介】

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脳科学の知見に基づいたトレーニングを取り入れるなど
進化への歩みを止めない柳川高校


またソフトの面では、今年から「スポーツブレイン」という最新の脳科学の知見に基づいたトレーニングを取り入れている。もともと柳川高校では東京大学教養学部・一般社団法人ブレインアナリスト協会と連携し、脳科学の知見から対象にアプローチする「スマートブレイン・プログラム」をカリキュラムに取り入れているが、「スポーツブレイン」はそれをテニスに落とし込んだもの。

【画像】テニス名門校・柳川高校のセンターコート完成予想図や新生・橘蔭寮の内装などはこちらをチェック

「メンタル」は目に見えないものだが、「心技体」と言われるようにショットの精度やフィジカルの強化と同じようにメンタル面も向上させることが競技力アップには不可欠。特にメンタルという広い領域の中でも「集中力」にスポットを当て、選手それぞれのプレーやパーソナリティを考慮したうえで、それに見合ったアドバイスをすることが可能に。その成果が16年ぶりのインターハイ優勝、過去全国大会の決勝で3度敗れていた森田皐介の全国選抜大会個人戦優勝につながったのは間違いない。


こうして柳川高校テニス部が伝統、そして実績にあぐらをかくことなく、時代に合わせた変革をできているのは、理事長・校長である古賀賢氏の存在も大きい(ケン・ローズウォール/オーストラリア、が名前の由来、GS8冠のレジェンド)。高校、大学(ロンドン大学卒業)とイギリス留学の経歴を持つ古賀氏は、グローバルな視点を持ちつつポジティブ&エネルギッシュで、自らを“絶校長”と名乗るほど(実際、校長室の表札も“絶校長室”となっている[※上記リンクより写真参照])。

柳川高等学校附属タイ中学校を開校し、中国、韓国、台湾、インドネシア、ベトナム、タイからの留学生を受け入れて今では全校生徒の10人に1人は留学生となったグローバル学園構想、教育とデジタルを融合させたスマート学園構想を推進しているほか、2030年には宇宙修学旅行を行うと発表。現在、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、ソニー、日本旅行と一緒に宇宙教育の推進、宇宙ワークショップを開催している。

そうした古賀氏の行動力・実行力にも支えられて、変化を恐れず、進化への歩みを止めない名門・柳川高校。これからどんなワクワクをテニス界にもたらしてくれるのか楽しみだ。


取材・文/高木希武(元テニスクラシック編集長)

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