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2022.12.11

選手情報

世界36位西岡良仁、来季見据えた実戦「緊張感の中で試合をすることがいい練習」。若手選手には“聞き魔”になれ「アドバイスを聞きにきたらいいのに」

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(C)SBC DREAM TENNIS TOUR/長浜功明

西岡良仁、若手選手へ「アドバイスを聞きにきたらいいのに」

国内大会では最大となる優勝賞金1000万円をかけた戦い「SBCドリームテニスツアー」のファイナルラウンドが、12月10~11日に東京・有明で行われ、世界ランク36位の西岡良仁(ミキハウス)が登場。世界のトップで戦う選手の意地を見せ、決勝に進出を果たした。

【画像】「SBCドリームテニスツアー」ファイナルラウンド・予選試合結果&11日の試合予定

今大会は、ATPポイントも得られないものの、現日本人男子No.1の西岡が出場。まだ調整不足としながらも来季を見据え、「緊張感の中で試合をすることがいい練習だと思っている。何かがかかっているだけで勝負というものが生まれる」と、練習では得ることのできない緊張感を求めて、今大会への出場を決めた。

4ゲーム先取のショートセット、ノーアドバンテージという番狂わせも起きやすい試合形式の中、西岡は予選で3試合連続ストレート勝ちで突破。決勝トーナメントでも準決勝の高橋悠介(三菱電機)戦で1セット落としたのみで決勝に進み、日本人選手として錦織圭(ユニクロ)に次ぐツアー複数回優勝を果たし、自己最高ランキング36位を記録した実力を発揮している。

若い選手にとって、来季の遠征費を稼ぐ上でも優勝賞金1000万円という魅力ある大会において、西岡の存在でそれを手にするのが難しい状況になってしまったのも事実だが、世界のトップ選手と戦うまたとないチャンス。予選を終えた後、西岡は「番狂わせはあるけれど、高見澤(岳飛)と羽澤(慎治)に関しては経験が少ないので、僕がリスクを背負わずにテニスをすれば負けない。4ゲームであろうが、それぐらい差はあった」とやや厳し目の感想を述べ、もっと上を目指すために、日本の若い選手たちには自らアドバイスを求める選手になってほしいとする。

予選で0-4、4(4)-5と敗れた羽澤は、実際試合後に感想を聞いてきたとし、「僕、YouTubeで上がっている日本人選手の試合を結構見てるんです。ライブ配信とかも見ていて、羽澤が兵庫(チャレンジャー)で良かったのも見ていた。そういうのも知った上で、僕の思ったところはちゃんと言いました」と、実戦の場で打ち合って感じたことを伝えたという。

「年下から頼られて嫌になる人は、ほとんどいないと思う。だから聞きにきたらいいのになと思います。今回出場していないですけど、川上倫平とかは『直接練習してください』と言ってきたので仲良くなった。ご飯に行っても、彼は真面目でテニスの話しかしない。『こういう練習どうですか』とか。鬱陶しいとかならないし、そういうのは(若手選手にとって)プラスになる。結局、彼も800位くらいだったのが、500位まで上がった」

「自分から(アドバイスを)求めている選手は、おのずと結果は出てくる。そういうスタンスを持った日本人の若い選手が出てきた方がいいと思う。僕も(錦織)圭くんに、いろいろ聞いていたりしたので」と、世界のトップで戦う選手から学ぶこともまた成長につながるとした。

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