close

2022.12.16

選手情報

元世界1位マレー、ウクライナ救済に3月以降の賞金63万ドルを寄付「モチベーションを高めてくれる気がした」。2度目のアーサー・アッシュ人道貢献賞を受賞

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

ユニセフ大使のマレーが2014年以来、2度目のアーサー・アッシュ人道貢献賞を受賞

12月15日、ATPは2022年シーズンのATPアワード「アーサー・アッシュ人道貢献賞」を発表し、ウクライナ救済のために賞金の寄付をするなどの慈善活動を高く評価されたアンディ・マレー(イギリス/世界ランク49位)が受賞。「今年のモチベーションを高めてくれる気がした」と、一つの発奮材料になったと語った。

【動画】マレー、楽天ジャパンオープン2011年大会のナダル戦で見せたスーパーショット

元世界ランク1位のマレーは、グランドスラムを3度制し、テニス選手としてだけでなく慈善活動家でも認められ、2019年にはイギリスのナイトの称号を受章。自らがアンバサダーを務めるイギリスのユニセフと連携し、ロシアによるウクライナ侵攻で被害を受けている子供たちを支援するために立ち上がり、今年3月のATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会以降で手にした賞金の63万ドル(約8600万円)を寄付した。

2014年に初めて同賞を受賞しているマレーは、今回で2度目の受賞。アンドレ・アガシ、ロジャー・フェデラー、アイサム・ウルハク・クレシーに次ぐ、4人目の複数回受賞となり、「再び受賞者に選ばれたことを光栄に思う。このように称賛されるために、正しいことをしているわけではないけれど、どこかで評価されることはうれしい。若い選手たちの多くは、善人だと思う。彼らはきっとこのスポーツの素晴らしい大使になるだろう。彼らにとって大切なこと、自分にとって意味のある事を見つけて、チャンスがあれば恩返しするように勧めたい」とコメント。

また、賞金の寄付をすることを決めた経緯と理由について述べ、「2月にドバイの大会に出場している時にニュースを見ていてロシアとウクライナの間で何かが起こっているという話を聞いたことを覚えている。数日後、ロシアが侵攻した時にそれが何を意味するのか、とても心配になった」と回想。その直後、マレーはユニセフの人道支援活動への寄付を決め、「今年のモチベーションを高めてくれる気がした」と発奮材料になったという。

「ウクライナには750万人の子供たちがいて、9ヵ月以上にわたって戦争が続いた結果、520万人が支援を必要としている。このような影響を受けた子供たちの姿をニュースで目にすると、余計にいたたまれなくなる。僕にも4人の子供がいるけど、彼らには幸運なことに何も問題がない。でも、親である以上その影響はあって、彼らの立場になって考えてみるんだ。もし自分の家族にこのようなことが起こったら、どれほど大変なことだろうか、想像もつかない。僕は幸運にも、何らかの変化をもたらすことができる立場にある。ユニセフを通して集められたお金が、被災した子供たちの助けになることを願っているよ」と、子供を持つ親として支援できることをしたと述べている。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録