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2023.01.29

選手情報

ジョコビッチに死角なし! 世界4位チチパスを下し10度目の全豪制覇で王座奪還[全豪オープン]

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ジョコビッチがチチパスを下して史上最多10度目の全豪オープン制覇

1月29日、「全豪オープン」男子シングルス決勝が行われ、第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク5位)が、第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同4位)を6-3、7-6(4)、7-6(5)で下し、同大会10度目のタイトルを獲得するとともにラファエル・ナダル(スペイン/同2位)に並ぶ史上最多通算22度目のグランドスラム制覇を達成。また、30日に更新される世界ランクで、昨年6月以来の世界ランク1位に戻ることが決まった。

【動画】王者ジョコビッチが魅せた! 鉄壁のリターンとパッシングショット&マッチハイライト

35歳のジョコビッチは、入国ビザの問題で欠場した2022年大会を除いて2019年から出場3大会連続優勝中。オープン化以降では最長の27連勝中で、史上最多10度目のタイトルを狙った。

一方のチチパスは、全豪オープンに6度の出場で4度目のベスト4。相性の良い大会で2021年全仏オープン以来となるグランドスラム決勝に進み、初めてのタイトル獲得をかけて戦った。直接対決では、ジョコビッチの10勝2敗で、2020年2月から9連勝中。勝者が30日に更新される世界ランクで1位に立つこととなる。

この日の試合、第1セット第4ゲームでジョコビッチが正確なショットでチチパスを追い詰めてチャンスを握ると、プレッシャーのかかったチチパスが痛恨のダブルフォールト。その後、左右に動かして相手を翻弄し、リードを保ってジョコビッチが6-3で第1セットを奪った。

これで勢いに乗るかと思われたジョコビッチだが、チチパスも我慢のプレーで長いラリー戦にも食らいつき、第2セットは互いにサービスキープが続く。第10ゲームでは、チチパスにセットポイントが訪れたものの、ジョコビッチもここぞという場面でショットの精度を高め、試合はタイブレークに突入。

1ポイントの重要性が増す中、これまでのウィナーがあるラリー戦とは異なり、互いにミスが出る。ミニブレークの応酬となったが、ジョコビッチが常にリードを奪う展開となり、7-6(4)でセットを奪取。勝利まであと1セットとした。

一気に勝負を決めたいジョコビッチは、第1ゲームでこの試合最初のブレークを許したものの、次ゲームですぐさまブレークバック。互いに一歩も譲らずサービスキープが続き、試合は再びタイブレークへ。ここでリターンから攻め抜いたジョコビッチが2度のミニブレークに成功し、一気に5ポイントを連取。リードを守り切り、7-6(5)で試合を締めて史上最多10度目の全豪制覇を成し遂げ、ナダルに並ぶ通算22度目のグランドスラム制覇を果たした。

前哨戦「アデレード国際1」(オーストラリア・アデレード/ATP250)では左太ももを痛めていたジョコビッチ。今大会中もメディカル・タイムアウトを取るなど不安のあったが、終わってみれば落としたセットはわずか1セット。まさに王者にふさわしい戦いだった。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma