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2023.05.31

選手情報

世界33位の西岡良仁、自身初の2セットダウンからの大逆転勝利で2年ぶりの初戦突破! 2回戦で世界68位と対戦[全仏オープン]

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第27シードの西岡良仁が大逆転勝利で2回戦へ


現地5月30日、全仏オープン大会3日目、男子シングルス1回戦に第27シードの西岡良仁(ミキハウス/世界ランク33位)が登場しJ.J.ウルフ(アメリカ/同50位)と対戦。1-6、3-6、6-4、6-3、6-3と自身初の2セットダウンからの逆転勝利を収め、同大会2年ぶりの初戦突破を果たした。

【画像】西岡良仁、ダニエル太郎が初戦突破! 「全仏オープン」男子シングルス組み合わせ

今季、西岡は開幕戦のアデレード国際でベスト4、全豪オープンで初の4回戦進出などの結果を残したものの、その後はトップランカーの宿命か相手に研究もされ、なかなか勝ち星を挙げられず。クレーコート・シーズンでも競った試合を勝ち切れずにいた。

その中で臨んだ7度目の全仏オープン本戦。初戦の相手は、西岡と同じく今年の全豪オープンで4回戦に進みトップ50入りを果たしたウルフ。前哨戦でトップ選手も破っているタフな相手だ。

試合は序盤から西岡がラリー戦を組み立てていくものの、チャンスをものにできないフレストレーションが溜まる展開。ウルフの武器である強打に苦しめられて流れを断ち切れない中、第1セットを1-6、第2セットを3-6で落としてしまう。

だが、第2セット終了後にトイレットブレークを取って一息入れて迎えた第3セット以降、相手の強打にも粘り強く戦い、コートを広く使っていく西岡。ウルフはアンダーサーブなどでリズムを崩そうとするが、西岡らしいプレーでリターンゲームでプレッシャーをかけ続けて、6-4でセットを奪取。第4セットでもミスが増えたウルフから3度のブレークを奪って、6-3とし試合をイーブンに戻した。

最終セット、先にブレークする展開を作った西岡は、3-0の第4ゲームで0-40のチャンスを逃すと、ウルフに持ち直されて追いつかれてしまう。それでも4-3の第8ゲームで再びブレークし、このリードを守って自身初となる2セットダウンからの逆転勝利を収めた。最後は、スマッシュを決めてコートに倒れ込んで咆哮。ファンとも写真を撮って勝利を喜んだ。試合時間は、3時間22分の熱戦だった。

全仏オープンで初めての3回戦進出をかけて、西岡は2回戦でオーストラリアのマックス・パーセル(同68位)と対戦。両者は、過去にチャレンジャー大会で2度対戦し、1勝1敗となっている。

そのまま勝ち上がれば、3回戦で第2シードとも対戦の可能性があったが、そのダニール・メドベデフ(同2位)が初戦で敗退。西岡にとって大きなチャンスとなりそうだ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma