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2023.05.12

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錦織圭、完全復活には1年7ヵ月ぶりの復帰3戦で1つは優勝がほしい

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かつての錦織圭や西岡良仁が復帰直後に見せてきたツアー下部大会での優勝に期待


右肩が前まで出てくる体の回転を最大限に使ったフォア、ボールを呼び込んでからしっかり押し込む両手バック、そして軽快なフットワークを駆使しての回り込みフォア。「あれ?本当にケガでツアーから離れていたの?」と思ってしまうほど仕上がりのいいプレーを自らのTwitterに動画でアップしたのが錦織圭(ユニクロ)だ。

【動画】錦織圭、拠点のIMGアカデミーで待ちに待った復帰へ軽快な動き見せる

2021年10月のATPマスターズ1000インディアンウェルズ大会2回戦でダニエル・エバンズ(イギリス)に敗れて以降、股関節の手術、足首のケガと故障が続きツアーからの長期離脱を余儀なくされていたが、そんな錦織が1年7か月ぶりとなる復帰戦に選んだのが5月29日から行われるチャレンジャー大会・リトルロック(アメリカ)だ。その後、タイラー(アメリカ)、パルマス・デル・マール(プエルトリコ)と3週連続でチャレンジャー大会(すべてハードコート)に挑む予定となっている。

5月29日というと、5月22日に開幕する全仏オープンが2週目に入る時期。本格的にクレーコートシーズンに突入して以降、バルセロナ、マドリードと主要大会を制している20歳のカルロス・アラカラス(スペイン)がグランドスラム2勝目を成し遂げるのか、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)といったレジェンドが意地を見せるのかといったところが楽しみだが、錦織はその裏で復帰の第一歩を踏み出すこととなる。

期待したいのが、3大会の中で一つは優勝することだ。下部ツアーとはいえチャレンジャー大会で優勝するのは簡単なことではないが、かつてトップ10に入っていた錦織や、現在トップ50の常連となった西岡良仁(ミキハウス/世界ランク32位)は、これまでケガからの復帰後、当たり前のようにチャレンジャー大会で優勝してきた。

錦織の場合、2009年8月に右ひじの内視鏡手術を受けた後、2010年2月にツアー復帰。復帰4戦目のサバンナチャレンジャー(アメリカ)、5戦目のサラソタチャレンジャー(アメリカ)と2大会連続優勝を飾っている。西岡も2017年のATPマスターズ1000マイアミ大会2回戦で前十字靭帯断裂という大ケガを負ったが、手術を経て2018年に復帰すると5月の金泉市チャレンジャー(韓国)で優勝。

そうした過去のデータを見ると、錦織が再びかつてのレベルまで戻すには、復帰戦といえどもチャレンジャー大会で足踏みしているわけにはいかない。それは錦織自身も十分に意識しているだろう。だからこそ、仕上がりの良さを示す動画をアップしたとも考えられる。

ともあれ、錦織が真剣勝負に挑む姿を再び見られるのは楽しみでしようがない。負けず嫌いの錦織、33歳という年齢、そしてケガを重ねた体というハンデをものともせず、躍動感のあるワクワクするプレーを披露してくれるはずだ。

文・髙木希武(元テニスクラシック編集長)

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