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2023.09.05

選手情報

20歳シェルトンが全豪に続く2度目のグランドスラム8強。準々決勝は同国先輩のティアフォーと対戦「オンコートでは悪魔のような相手」[USオープン]

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大会最速約240キロサーブを放った20歳のシェルトンが8強


現地9月3日、「USオープン」男子シングルス4回戦が行われ、20歳のベン・シェルトン(アメリカ/世界ランク47位)が、同国の先輩で第14シードのトミー・ポール(アメリカ/同14位)を6-4、6-3、4-6、6-4で下し、今年の全豪オープンに続いて2度目のグランドスラム8強入りを果たした。

【動画】ポールもお手上げ! シェルトンの弾丸サーブ&マッチハイライト

両者、今年の全豪オープン準々決勝でも対戦しており、7-6(6)、6-3、5-7、6-4でポールが勝利。2度目の対戦となった今回の舞台は2人のホームと言っていいUSオープンとなった。

最初のサービスゲームを破られたシェルトンは、その後もピンチを迎えたものの、その度にギアを1ランク上げてブレークポイントを守り切る。これで勢いが出て、第5、第9ゲームとポールのサービスゲームでブレークに成功。6-4で第1セットを取ると、第2セットも6-3で奪い2セットアップとする。

第3セットこそネット際の戦いでポールが上回り、1-4から5ゲームを連取されて落としたが、第4セット最初のブレークポイントを防いで流れを止めると、セット終盤の5-4でブレーク。セットカウント3-1でグランドスラム2度目の8強入りを果たした。

試合を通して、シェルトンは19度あったサービスゲームのうち6ゲームで計14本のブレークポイントを握られた。だが、「僕はプレッシャーのかかる瞬間が大好き。最高のサーブが打てるのはそういう時」とピンチを力に変え、3度の被ブレークにとどめてポールに流れを渡さなかった。

また、この日は大会最速となる149マイル(約240キロ)のサーブなどプレーだけでなく、観客を煽って試合を大いに盛り上げた。一見、感情に身を任せているかと思いきや、「サーブ、リターンであっても、ベースラインに戻った時にリセットできることが大事だと思う。ポイント直後の3~5秒ぐらいは感情を出して、それから口を閉じて鼻で呼吸し、心拍数を下げて次のポイントに備える。それが僕にとってのサイクル」といたって冷静だとする。

初のグランドスラム4強の座をかけた準々決勝の相手は、第10シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同10位)とまたもアメリカ対決。「オフコートでは素晴らしい人で、オンコートでは悪夢のような相手」と観客を巻き込んで戦うティアフォーを脅威とし、「準々決勝で彼と対戦できるのは特別なこと。すべてをぶつける」とやる気をみなぎらせた。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma