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2023.09.04

選手情報

前年覇者アルカラスがエバンズを下し16強。ジョコビッチの逆転勝利に「36歳で20歳の時と同じことをしているなんて信じられない」[USオープン]

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連覇狙うアルカラス、エバンズを下し16強


現地9月2日、「USオープン」男子シングルス3回戦が行われ、前年覇者で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク1位)は、第26シードのダニエル・エバンズ(イギリス/同28位)を6-2、6-3、4-6、6-3で下し、ベスト16入りを果たした。

【動画】試合を決定づけたアルカラスのスーパーパッシングショット&マッチハイライト

20歳のアルカラスは、今季ウィンブルドンでのグランドスラム2勝目を含む6大会で優勝。出場12大会で8度の決勝、2度のベスト4、1度のベスト8という世界ランク1位にふさわしい強さを見せている。

今大会には3年連続3度目の出場となり、初出場となった2021年はベスト8、昨年は決勝でキャスパー・ルード(ノルウェー/当時世界ランク7位)を破り、グランドスラム初優勝を果たし史上最年少で世界ランク1位になった。

連覇がかかる今年は、1回戦でドミニク・コプファー(ドイツ/同75位)が第2セット途中で棄権。2回戦はロイド・ハリス(南アフリカ/同177位)を6-3、6-1、7-6(4)のストレートで下して勝ち進んでいる。

3回戦の相手は第26シードのエバンズ。過去2度の対戦があり、いずれもストレートで下している相手だ。その相性の良さを試合序盤からアルカラスは見せる。コート深くへのリターン、相手を左右に揺さぶる強烈なストローク、ネットでプレッシャーをかけられても華麗なパッシングショットを放つなど盤石の戦いぶりを見せるアルカラスは、6-2で第1セットを奪うと、第2セットも3度のブレークで6-3。

第3セットではエバンズも粘り強く、気持ちを前面に出してプレー。1ブレーク差を追いつくことができずに4-6で落としたものの、第4セットではすぐさま切り替える。危なげなくサービスゲームをキープしリズムを作ると、第6ゲームのブレークポイントではエバンズの横を抜くスーパーショットを放ってブレークに成功。このリードを守り切り、4回戦に進んだ。

試合後には、「いいレベルでプレーできていると思う。コート上での調子は良いし、心地が良い。もっとうまくできると言っているけれど、今は自分のプレーに満足しているよ」とここまでの勝ち上がりを振り返った。

この日の試合でエバンズが第3セット以降に追い上げを見せる中、「負けるかどうかなど考えていなかった。ただそのゲームでベストを尽くすこと、できるだけ早く彼のサーブをブレークすることに集中していた」と試合に集中することができていたとした。

前日には、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)が2セットダウンから大逆転勝利。今大会の最大のライバルになるであろう相手の試合について、アルカラスは最初の2セットだけ見たとし、「ベッドに入った時、ノバクが必ずカムバックしてくると思った。彼は歴史上最高のプレーヤーの一人であることを示したね。2セットダウンから6、7回は逆転している。36歳で20歳の時と同じことをしているなんて信じられない」と最高のプレーを長年続けていることを称えた。

4回戦では、3回戦で第16シードのキャメロン・ノリー(イギリス/同16位)を6-3、6-4、6-3のストレートで下したイタリアの22歳、マッテオ・アルナルディ(同61位)と対戦する。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma