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2023.09.24

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土居美咲 現役最後の大会で本戦入り「どうせならシフィオンテクと当たりたい」[東レPPO]

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土居美咲、予選1回戦で18歳に快勝。多くのファンに囲まれ「こうやって声援を受けながら戦えるのは嬉しい」


9月23日、「東レ パン パシフィック オープンテニス」(東京・有明/WTA500)のシングルス予選1回戦が行われ、今大会限りで現役を退く土居美咲(ミキハウス/世界ランク329位)は、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の松田鈴子(ノア・インドアステージ/同942位)に6-3、6-0で勝利。さらに予選決勝で対戦予定だった予選第1シードが本戦入りしたことで、土居は不戦勝で本戦入りを決めた。

【画像】「東レ パン パシフィック オープンテニス」本戦&予選組み合わせ

元世界ランク30位で32歳の土居は、「去年ぐらいから頻繁に痛みがあり、今年に入ってそれがごまかせないような状態になってきた」と腰の痛みが引退の引き金になったとし、手術しても完治が難しいことやトレーニング、フォーム改善など試行錯誤したものの、「高いレベルでのプレーが難しい」と今季限りで引退することを決めた。

現役ラストマッチは「今まで支えてくださった方たちや応援してくださった方たちの前、日本でぜひ最後を迎えたい」と、前々週は大阪・ITC靭テニスセンターで行われた「木下グループ・ジャパンオープン」に出場。初戦で敗れている。

そして、今大会が正真正銘の現役最後。予選からの出場となった土居は、1回戦で18歳の松田と対戦し、第1セットは互いにブレークポイントを握り合う中で土居が2度のブレークに成功。6-3でセットを奪うと、第2セットも4度のデュースにもつれた第1ゲームでリードを奪うと、力のあるフォアハンドで一気に攻めたてて6ゲーム連取で試合を決めた。最後は11連続ポイントだった。

試合後、「新しくなったコートでスポットライトが当たっているような感じで良かった。こうやって声援を受けながら戦えるのは嬉しい。(試合は)やりづらいところはあったが、できる中で修正して、スコア的にも締められたのは良かった」とコメント。試合中には、度々前屈をして腰をストレッチしていたが、やはり「腰は痛いです」と万全の状態ではないとしつつも、「ここで出し切れたら」と言葉に力を込めた。

そして、予選決勝に進んだ土居は第1シードのアシュリン・クルーガー(アメリカ/同73位)と対戦予定だったが、バルボラ・クレイチコワ(チェコ/同10位)とベリンダ・ベンチッチ(スイス/同15位)が欠場。リンダ・ノスコバ(チェコ/同41位)とクルーガーが繰り上がりで本戦入りしたことで、土居は不戦勝となり本戦出場が決定した。

これには土居もびっくり。「強い選手しかいないので誰と当たるかわからないですけど、どうせならイガ(・シフィオンテク/同2位)と当たりたいな。楽しみです」と本戦の戦いに意気込んだ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma

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