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2023.10.05

選手情報

シナー、7度目の挑戦にしてメドベデフから初勝利を挙げ今季3勝目「僕をより良い選手にしてくれてありがとう」

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Photo by Getty Images

シナー、今季2度の優勝を阻まれていたメドベデフを下しタイトル獲得


現地10月4日、「チャイナ・オープン」(中国・北京・ATP500)シングルス決勝が行われ、第6シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク7位)が、過去6戦全敗の第2シードのダニール・メドベデフ(同3位)を7-6(2)、7-6(2)で下し、今季3勝目を挙げた。

【動画】メドベデフに初勝利しタイトル獲得したシナーのパッシングショット&マッチハイライト

22歳のシナーは、1回戦でダニエル・エバンズ(イギリス/同33位)、2回戦で西岡良仁(ミキハウス/同38位)、準々決勝でグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同19位)を下してベスト4入りを果たすと、3日に行われた準決勝では第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同2位)を破り、今季5度目の決勝に進んだ。

対するは、今大会の第2シードで今季6度目のタイトルを狙うメドベデフ。シナーにとっては2020年2月の初対戦から現在6連敗中の天敵で、今年2月のATP500ロッテルダムと4月のATPマスターズ1000マイアミの決勝で対戦してタイトルを阻まれている。

試合は、序盤から互いに好サーブを決めてテンポ良くポイントが決まる。シナーが第5ゲームでブレークポイントをしのげば、メドベデフも第8ゲームで15-40からシナーのスマッシュミスもあり、なんとかサービスキープ。均衡が破られないまま突入したタイブレークでは、ラリー戦の主導権を握っていたシナーが開始から5連続ポイントでリードを広げ、7-6(2)で第1セットを先取した。

第2セットでもコーナーへのストロークやサーブ&ボレーなど積極的なプレーを見せたシナーがペースを握る。それでもメドベデフからあと1本が奪うことができず。第1セットに続いて互いにブレークがないまま再びタイブレークに突入したが、最後まで攻撃的な姿勢を崩さなかったシナーが、最後はフォアハンドのリターンエースを決めて今季3勝目。天敵のメドベデフから初勝利を挙げた。

表彰式では、「ダニール、少なくとも1勝をさせてくれてありがとう」と笑いを誘ったシナー。「今年はとてもタフな戦いをしてきたね。僕をより良い選手にしてくれてありがとう。あなたに勝つためにたくさんの練習をしてきたんだ。僕のチームもよく働いてくれている。本当に感謝しているよ。みんなとこの瞬間を分かち合えるのは特別なことだ」と語った。

今大会での結果により、イタリア選手として最高位タイとなる世界ランク4位に浮上したシナー。ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月12日~19日)のレースランキングでも5位以下を離す4位で、出場権獲得に大きく前進した。

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